2005年11月 7日
“1”への挑戦続くG大阪:池田奈月
「明日は1試合で決着がつくファイナル。『ガンバらしく』新しいアイディアを持って自分達のプレーをし、結果を出したいと思う」(G大阪・西野監督)
「明日の試合を勝つことが1番大事。チーム一丸となって、ここにいないメンバー、そしてサポーターとともに勝ちたいと思います」(G大阪FW大黒)
ナビスコ杯決勝前夜祭での言葉です。“1”という数字が目立つと思いません? そういえばG大阪の大黒選手は先月「UNO(ウノ)大使」に任命されましたね。そもそも「UNO」といえば、スペイン語・イタリア語で“1”の意味。カードゲームのUNOでは、手元のカードが最後の1枚になり「UNO!(あと1枚!)」と宣言してから、実際に上がるまであと一歩のところが案外難しい。ナビスコ杯決勝を見ていて、G大阪にとって今回の一戦はまさにそんな試合だったのではないでしょうか。
いずれも勝てば初タイトルとなる千葉とG大阪の対戦は歴史的な激戦となりました。両者ともリーグ戦、天皇杯と合わせ、3冠を手にする可能性があるだけに息つく間もないガチンコ勝負となりました。G大阪DF宮本がケガを克服してベンチに姿を見せたことから、G大阪ベンチに精神的な拠り所ができました。序盤好調のG大阪のシュートは22本、千葉は半分の11本。33本のシュートが放たれましたが、得点には至りませんでした。ただ結果的には120分を戦い、0−0でしたが、G大阪の攻撃は千?の守備に抑え込まれていました。特に、アラウージョとフェルナンジーニョのゴール量産ラインを断たれ、大黒も孤立。前半は好機もあったのですが、後半はしっかりオシム監督に修正されてしまいました。
そしてPK戦へ。1番手のG大阪遠藤が千葉GK立石に止められた。「僕のミス。チームに迷惑を掛けた」。プロ初のPK失敗が勝負を分けました。逆に4連続成功で迎えた千葉5人目FW巻がゴールを決め、天にひとさし指を1本突き立てました。
「おめでとうは私ではなく、選手、クラブ関係者に言ってください。選手たちはそのキャリアの中で1つの物事を成し遂げた」(オシム監督)
“1”はサッカーに欠かせない数字なのだとつくづく感じます。とりわけ「1位」という言葉の輝きは格別。しかし、まだ終わりません。「120分プラスPK戦で現状のG大阪を全部出し切れた」(西野監督)。G大阪には、結果を形にしてほしい。タイトル1つではなく、リーグ戦、天皇杯でぜひ1位を手にしてもらいたいです。
- 池田奈月(いけだなつき/フリーアナウンサー)
- 10月1日生まれ。聖心女子大学文学部卒業。学生時代、友人に誘われ国立競技場へ国際試合を観に行くなどしてサッカーへの興味が芽生える。卒業後は(株)ラジオ関西にアナウンサーとして勤務。在職時にはヴィッセル神戸の担当取材も。現在フリーアナウンサー。長居スタジアム、万博記念競技場、神戸ウィングスタジアムへ定期的に足を運ぶ。現在、『金村義明の健康でいてまえ!』(ラジオ大阪1314Khz、毎週土曜14:00?)『奈月のHARBOR CAFE』(ラジオ関西558Khz、毎週水、木曜9:00~13:00)、『ニュース on ステージ』(奈良テレビ、毎週土曜21:00~22:00)に出演中。


