2006年06月16日
93年はまだ控えだった
アルジャバーのことはよく覚えている。サウジアラビアとは何回も対戦しているし、クラブの試合でもやっている。マッチアップしたこともあるし、彼も、きっと僕のことを覚えていると思う。
ドーハのころ(93年の米国W杯アジア最終予選)はレギュラーではなかった。アブドラーというエースがいて、若手ではファラタというFWがいた。オワイランもいた。いつの間にかアルジャバーが追い抜いて、今では英雄視される存在になっている。
イングランド(00年にウルバーハンプトンに在籍)に移籍して失敗したこともあったが、FWというポジションであのキレと決定力を長い間維持しているのは大変なことだ。しかも、W杯でゴールするレベルをキープするのは生半可なことではない。日本ではカズさんやゴンがいるけど、体をケアして維持していく姿には感心する。
洪明甫は韓国のコーチとしてやっている。選手のアルジャバーやダエイらを含めて、同じ世代にプレーした人たちが幅広く活躍している。ドイツに来てからは韓国で解説者をしている黄善洪にも会ったし、昔の顔を見るのは懐かしい。(日刊スポーツ評論家)
- 井原正巳(いはら・まさみ)
- 1967年(昭42)9月18日、滋賀県水口町生まれ。貴生川スポーツ少年団−水口中−守山高を経て筑波大入学。3年生だった88年に日本代表入りする。90年に日産自動車入社。以来、99年まで「ミスター・マリノス」と呼ばれ、横浜の一員として活躍。00年磐田を経て、浦和に移籍した。日本最多の123試合の国際Aマッチに出場した歴史的リベロ。98年フランスW杯出場。


