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井原正巳コラム

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2006年06月28日

イタリア退場者が出ても柔軟に戦術徹底

<決勝トーナメント1回戦:イタリア1-0オーストラリア>◇26日◇カイザースラウテルン

 オーストラリアは、自分たちの持ち味を出した。イタリアの攻撃を分析していて、トニ、ジラルディーノの2トップに配球するピルロを厳しくマークした。守備はマンツーマン気味について、イタリアに苦戦を強いた。交代枠を残していたが、これはヒディンク監督が延長戦を考えたからだ。まさか、あそこでPKを取られるとは思っていなかっただろう。

 PKの判定は、シミュレーションにも取れるプレーだ。グロッソは、自分で相手の体に当たりに行っている。この1つ前のプレーで倒れずに耐えて、エリア内に侵入したところはさすが。うまかったともいえる。

 イタリアは、退場者が出てからも戦術を徹底していた。10人になっても、中盤でガットゥーゾらが頑張り、ペロッタはここぞの場面では前線に飛び出した。トッティが入ってからは、ヤクインタを生かせるようにもなった。イタリアは試合ごとに布陣を変えているが、いろいろな組み合わせがあり、柔軟性があるともいえる。

 次に対戦するウクライナは、シェフチェンコ、ボロニンの2トップがいい。いい勝負になるだろう。(日刊スポーツ評論家)

井原正巳(いはら・まさみ)
 1967年(昭42)9月18日、滋賀県水口町生まれ。貴生川スポーツ少年団−水口中−守山高を経て筑波大入学。3年生だった88年に日本代表入りする。90年に日産自動車入社。以来、99年まで「ミスター・マリノス」と呼ばれ、横浜の一員として活躍。00年磐田を経て、浦和に移籍した。日本最多の123試合の国際Aマッチに出場した歴史的リベロ。98年フランスW杯出場。

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