2006年07月 6日
休ませ余力残していたイタリア
<準決勝:イタリア2-0ドイツ>◇4日◇ドルトムント
余力を残していたイタリアが、最後の最後の精度というところで上回った。ドイツがある程度、固定されたメンバーで今大会を戦っていたのに対して、イタリアはメンバーをどんどん代えて、休ませていた。リッピ監督の「ローテーション」がうまくはまって決勝に進出したという印象だ。誰を使っても戦えるチームをつくっていたからで、層の厚さがものをいった。
とはいっても、どちらに転んでもおかしくない試合だったことは確かだ。最後の方は私自身、大興奮だった。イタリアは前半、ちょっと飛ばしすぎた感じで、後半からドイツが巻き返してきた。だが、選手交代などでイタリアが流れを取り戻し、勝利をつかんだ。
ただし、イタリアの守備の強さというのが基盤であることは間違いない。無失点で行けるから、いろいろな策を打つことができる。その点でドイツはちょっと徹底されていない部分があったと思う。守備はコンパクトだったが、中盤にわずかなスペースができてしまう傾向があり、そこをピルロに使われていた。(日刊スポーツ評論家)
- 井原正巳(いはら・まさみ)
- 1967年(昭42)9月18日、滋賀県水口町生まれ。貴生川スポーツ少年団−水口中−守山高を経て筑波大入学。3年生だった88年に日本代表入りする。90年に日産自動車入社。以来、99年まで「ミスター・マリノス」と呼ばれ、横浜の一員として活躍。00年磐田を経て、浦和に移籍した。日本最多の123試合の国際Aマッチに出場した歴史的リベロ。98年フランスW杯出場。


