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荻島弘一コラム

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2006年06月25日

タイミング悪かった「ポロリ」

 1次リーグで敗退した日本代表が帰国した日に、日本協会の川淵キャプテンが後任監督候補の名前を明かした。千葉のオシム監督。千葉をJリーグの強豪に育てた名将で、日本のサッカーを熟知している。指導者としての実績も十分だし、誰もが納得する人選だ。

 帰国会見で、交渉中であることをポロリと漏らしてしまった。「7割か8割」ということは、ほとんど決まりなのだろう。監督交代はスムーズな方がいいし、海外では大会前に次の監督が決まっているパターンまである。オシム監督は現役のJ監督だから、クラブのためにも早い方がいい。それでも、このタイミングは決して良くはない。

 人気監督だけに、マスコミやサポーターは期待感でいっぱいになる。どんな選手が選ばれるのか、どのようなサッカーが見られるのか。大きな期待が寄せられる。負けた直後だけに、なおさらだ。今大会1次リーグ敗退という現実を忘れ、4年後に目は向けられる。

 一番怖いのは、ジーコ監督の4年間がうやむやになること。決勝トーナメント進出の目標が達成できなかったのだから、成功か失敗かと言えば、明らかに失敗だ。ジーコ監督を選んだ日本協会にも責任はある。ただ、結果が失敗だったからといって、4年間が無駄になったわけではないし、無駄になるわけがない。大事なのは何が良くて、何が悪かったのか。今後、どうすればいいのか。検証してから、次に進むこと。そうでなければ、4年間が本当に無駄になってしまう。

 もちろん、ジーコ監督に対する詳細な評価レポートは作成される。ただ、それが今後に生かされなければ意味がない。「ジーコの4年間を受け継ぐ」ための新監督の人選だというが、ジーコの4年間の中から何を継承し、何を変えていくのか…。4年後の日本代表に期待するのは、今大会の日本代表をしっかりと検証してからでも遅くはない。

荻島弘一(おぎしま・ひろかず)
 84年入社。スポーツ部でサッカー、五輪などを担当した後、96年からスポーツ部デスク。98〜00年は日刊スポーツ出版社編集長。東京都出身。44歳。

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