2006年06月19日
ロングシュート効果的も前線の動き悪い
<1次リーグ:日本0-0クロアチア>◇18日◇F組◇ニュルンベルク
中田英はマン・オブ・ザ・マッチにふさわしいプレーをした。中村、小笠原とゲームメーカー的な選手が重なる中で、2人よりも前に出ることなく、バランサーの役割を果たした。相手の攻撃の芽を摘む動きをしながら、うまくボールを散らしていた。
後半の序盤に放ったロングシュートは効果的だった。シュートそのものも素晴らしいが、あれでリズムが生まれた。遠くからシュートを打つことで、下がっている相手を前に引き出し、パスコースができた。この日の中田英は、いつもの鋭いパスでFWを走らせるのではなく、受け手に合わせて、もらいやすい丁寧なパスを出していた。
そうしていい形の攻撃も多かったのだが、前線の動きが止まっていた。FWに裏のスペースを突こうというプレーが不足し、結果的に相手の前でボールを回しているだけになってしまう時間帯があった。後方からのミドルシュートも枠に飛んでいたし、GKがこぼす可能性があることを考えれば、なおさらFWにはGKの前に飛び込む積極性が欲しかった。そうでないとブラジル戦では、中田英に、もっともっと頑張ってもらわなくてはならない。(日刊スポーツ評論家)
- 沢登正朗(さわのぼり・まさあき)
- 1970年(昭45)1月12日、静岡県富士宮市生まれ。上野小1年でサッカーを始める。東海大一(現・東海大翔洋)に進み全国高校選手権では86年優勝、87年準優勝。東海大では1年からレギュラー。87年にユース代表入りし、88年のアジア選手権と92年バルセロナ五輪予選で主将を務める。92年に清水入団。Jリーグ開幕の93年新人王、99年ベストイレブン。日本代表入りは93年で、94年の米国W杯予選と広島アジア大会、00年アジア杯に出場した。国際Aマッチ16試合出場3得点。


