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セルジオ越後コラム

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2006年05月10日

楽に勝てる相手なのに当落線上選手はガチガチ

<国際親善試合・キリン杯:ブルガリア2-1日本>◇9日◇長居

 楽に勝てる相手だったが、取られてはいけない時間帯に失点していては勝てやしないよ。サバイバルというキャッチフレーズに当落線上にいる選手たちはガチガチになっていた。表情に余裕が全くなかった。笑いもなかった。もっとも冷静にならなければいけないゴール前で、力が入りすぎていた。選手にリラックスさせることができなかったジーコ監督の責任でもある。

 逆に、全くサバイバル状態になかったDF陣の2失点をどのように考えるのかな? 左サイドを簡単に破られ、FKでやられていては話にならない。なかなかゴールを奪えないが日本にとって2失点は致命的だ。2失点したら、悲しいかな日本にとってW杯で勝ち抜くことはできない。

 W杯で勝ち抜くという戦略、イメージで戦っていたのではなかった気がする。「おれが、おれが」という気持ちで、23人というハードルを越えようと考えていたんだろうな。選手個人にとっては厳しいプレッシャーを感じていたようだが、逆にいえば、この程度のプレッシャーで力を発揮できない選手はW杯本番では通用しないだろう。W杯は厳しいよ。(日刊スポーツ評論家)

セルジオ越後(えちご)
 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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