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W杯ヒストリー

−第10回西ドイツ大会−

オランダ準V導いた、たばこ屋GK

 アヤックス、フェイエノールト…。旋風を巻き起こしたオランダイレブンの多くは名門クラブに籍を置いていた。だが、同国協会発行のチーム紹介パンフレットによると「たばこ小売商」を職とするセミプロ選手がいた。

 GKヨングブルート。34歳でのW杯出場だ。正GK、第2GKが故障したことで、故ミケルス監督に抜てきされた。実は彼が、トータルフットボールのパズルを完成させる最後のワンピースだった。

 DF陣は統制の取れた動きでオフサイドトラップをかけた。そして、押し上げた最終ラインの裏にパスを通されることがあると、ヨングブルートがペナルティーエリアを飛び出して再三クリアした。DF陣を含めて全選手が攻守に絡めた背景に、しっかりとしたカバリングが約束されていた。その最後のとりでが「たばこ屋GK」だった。

 1次リーグで2完封すると、2次リーグでは攻撃力に優れるブラジル、アルゼンチンを含めて3戦を無失点。7試合中5完封は、90年イタリア大会ゼンガ(イタリア)94年米国大会タファレル(ブラジル)98年フランス大会バルテズ(フランス)02年日韓大会カーン(ドイツ)に並ぶ記録として残っている。

 「副業」での活躍は「本業」にも好影響を与えた。感動したファンがたばこを買い求め、アムステルダムの店に殺到。チームの粋な計らいで大会期間中のオフに家族や恋人の訪問が許された時も、夫人は店を離れることができなかったという。スーパースターのクライフがクローズアップされるが、たばこ屋GKヨングブルートの存在なくして準優勝オランダの躍進はなかった。


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