久保「W杯にぜひ出たい」最後の意思表明

- 練習中、ウオーミングアップする久保(左)を見つめるジーコ監督(撮影・蔦林史峰)
日本代表FW久保竜彦(29)が、ジーコ監督に確固たる意志を表明した。29日、W杯イヤーの出発となる宮崎合宿がスタート。約1年3カ月ぶりに代表に参加した久保は、練習前にジーコ監督と話し合い「(W杯に)ぜひ、出たい」と思いをぶつけた。腰に爆弾を抱える中、マイペースながらほぼフルメニューをこなし、意気込みを示した。信念を持って、ドイツへ歩み始める。
久保は、迷いなく断言した。04年10月のW杯アジア1次予選オマーン戦以来、約1年3カ月ぶりに代表に合流。練習前、ジーコ監督に直接聞かれた。「W杯に出たいのか」。日本随一の能力を持つFWに対する最後の意向確認。答えは明快だった。「ぜひ、出たいです」。短い言葉の中に、まだ1度も立ったことのない舞台への思いが満ちあふれていた。
オマーン戦以降、腰痛、右ひざ痛で2度も招集を断った。もう同じ過ちは繰り返せない。フィジカル練習の合間には何度も入念に腰を伸ばす姿があった。後方へ頭越しにボールを投げる練習では、重いメディスンボールではなく、通常のサッカーボールを使った。「できそうなこと、できそうじゃないことは分かっているから」。里内フィジカルコーチの了解を得た上で、マイペース調整した。
明確な意志表示を、ピッチ内外で出すようになってきた。ジーコ監督に久保の状態を確認し、報道陣に2人のやり取りを明かした川淵キャプテンは目を細めて言った。「これまではどうでもいいやみたいな感じもあったけど…。このごろのインタビューを見ても、言っていることが違うなと思う」。特にテレビではインタビュアー泣かせの無口ぶりだったが、最近は本音をのぞかせている。ある番組ではケガとの戦いに苦しみ、心が折れかけた時に「大さん(横浜MF奥)と飲みに行って『明日、練習あるのに飲み過ぎた』と思った時に『あ、まだサッカーやりたいんじゃ』と分かった」と久保節も披露している。
ジーコ監督が、1選手に意志確認するのは異例の行動。それこそが期待の表れだった。「ベストなら日本のために大きな戦力として期待できる」。2月10日の米国戦の起用も明言された。もう久保はW杯に出たいという思いを隠さない。【広重竜太郎】
[2006年1月30日 20時41分]
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