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ほとんどハットだシュバイン/3位決定戦

ドイツ選手は、手を取り合ってサポーターに勝利の報告(撮影・宇治久裕)
ドイツ選手は、手を取り合ってサポーターに勝利の報告(撮影・宇治久裕)

<3位決定戦:ドイツ3-1ポルトガル>◇8日◇シュツットガルト

 英雄たちが次々と代表引退を表明する中、次代を担うスター候補が現れた。21歳のMFバスティアン・シュバインシュタイガー(バイエルン)がポルトガル戦で2ゴールを含む、3得点に絡む活躍を見せた。後半11分に無回転シュートで突破口を切り開くと、同15分には強烈なFKでオウンゴールを誘発、同33分には左45度から技ありのシュートを決めた。GKカーンのいない4年後のW杯で、新生ドイツの大黒柱になる。

 だれにも止められなかった。左サイドから中央へ切れ込む力強いドリブルと左45度からのシュート。ついにシュバインシュタイガーが本領を発揮した。後半11分。マーク2人を振り切って無回転シュートを放った。ボールは好守を連発してきたGKリカルドの差し出した左手横を通過した。

 「強くシュートを蹴れば何かが起こる」。怖いもの知らずの21歳だ。同15分には低弾道のFKでオウンゴールを誘発した。同33分には先制弾と同じ角度から今度はアウトサイド回転で3点目。ハットトリックが1度もない大会で、実質3得点をたたき出した。クリンスマン監督は「3本のシュートで試合を変えた。サッカーでしか起こり得ない出来事だ」と絶賛した。

 才能が英才教育で開花した。準々決勝で敗退した94年W杯後、ドイツ協会が「技術の高い若手の育成」を強化方針に掲げた。有望選手は学校を早退させ、サッカー教室で鍛えることもあった。シュバインシュタイガーはそこで、切れのあるドリブルと精度の高いキックを身につけ、18歳の02年に欧州チャンピオンズリーグでプロデビューした。

 私生活は型破りだ。ディスコ通い、門限破りの常習犯。クリンスマン監督には1月の合宿中に外出禁止を言い渡された。ところが同じバイエルンに所属するカーンからは、弟分としてかわいがってもらった。愛人をつくるなど私生活が荒れた経験を持つカーンは、自分の姿とダブらせていたのかもしれない。クラブの練習後には1対1でのシュート練習を繰り返した。

 この日、先発のピッチに22歳以下が5人もいた。今大会のヤングプレーヤー賞(85年1月1日生まれ以降の選手対象)を獲得したFWポドルスキら黄金世代のスタートでもあった。同世代のエース候補シュバインシュタイガーが言った。「まだ個人もチームも変わらなければならない。でもこの道をたどっていけば成功できる」。優勝を逃し、英雄も去った。しかし、ドイツには輝かしい未来が待っている。【広重竜太郎】

[2006年7月10日8時52分 紙面から]


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