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スペイン19歳セスクを選出

 W杯メンバー登録期限となった15日、出場各国が代表23選手を発表した。スペインではAマッチ出場わずか1試合のアーセナルの19歳MFセスクが選ばれ、FWモリエンテス、MFバラハら経験のある選手が外れた。セスクは17日(日本時間18日)の欧州チャンピオンズリーグ決勝で、ユース時代に所属したバルセロナと戦う。「最愛のクラブ」というバルサ戦に、複雑な思いを乗り越えて挑む。

 アラゴネス監督が発表した代表メンバーに、しっかりとセスクの名があった。3月1日のコートジボワール戦でデビューしたばかりの、代表キャップ1の19歳が、サッカー選手としての1つの夢をかなえた。

 アーセナルでの活躍が認められてのものだった。ビエラ(ユベントスに移籍)が去ったアーセナルの中盤の要に成長し、欧州CL決勝にまでたどり着いた。17日の決勝では、もう1つの夢である欧州王者に挑む。生まれながらのバルセロニスタであるセスクが、最愛のクラブと決勝を戦うというドラマが生まれた。

 セスク 今もバルサでプレーしていたとしたら、僕は3軍だっただろう。バルサを去るのは厳しい選択だったけど、アーセナルでトップチームでプレーできてハッピーだ。生まれながらのバルセロニスタだけど、自分にとっては(アーセナル入りが)最善の策だったと思う。

 バルセロナのユースに所属していた15歳のとき、アーセナルに引き抜かれた。決して裕福ではない両親にロンドンで仕事をあっせんするという好条件だった。断ることのできない好条件に、ロンドン行きを決めた経緯がある。

 移籍したからこそW杯プレーヤーになれた。自らの選択の正しさをかみしめるように話し、回想したセスクは「(バルセロナ戦は)できれば避けたかったが、プロだから、アーセナルのために自分の仕事をする」と誓う。勝てば、スペインのクラブを破って欧州王者になったスペイン代表という因果な立場でW杯に臨むことになる。それでも、セスクは立ち止まらない。運命は自分で切り開く。

[2006年5月16日7時28分 紙面から]


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