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欧州CL決勝ロナウジーニョ「伝説」王手

 【パリ16日=佐々木一郎】W杯に出場する全32カ国の代表選手が決定した。ブラジル代表に選出されたバルセロナFWロナウジーニョ(26)は、17日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝アーセナル戦で「伝説」に王手をかける。今大会を制すればスペインリーグに続く今季2つ目のタイトルで、W杯も勝てば「3冠」に到達。この偉業を成し遂げたのは、74年にバイエルンと西ドイツ代表で達成したFWミュラーら6人だけ。CL制覇は、W杯へのステップになる。

 決戦を前に、W杯切符が正式に手に入った。ロナウジーニョは順当にブラジル代表に名を連ねた。驚きはない。だがこれで、偉業への道筋が見えてきた。すでに、スペインリーグは連覇を達成。欧州CLとW杯も制すれば、同一シーズンに国内+欧州+世界のタイトルを独占することになる。

 アーセナルはプレミアリーグ4位に終わり、3冠を取れる選手はいない。バルサでは15日までの発表により、ロナウジーニョ、エジミウソン(ブラジル)、デコ(ポルトガル)メッシ(アルゼンチン)プジョル(スペイン)ファンボメル(オランダ)ラーション(スウェーデン)らがW杯代表に選ばれた。この選手たちだけが、3冠の権利を持つ。クラブでも代表でも主力としてプレーし、優勝を本命視されるのは当然、ロナウジーニョだ。

 過去、3冠を成し遂げた選手は74年に地元W杯を西ドイツ代表として制したバイエルンの主力、GKマイヤー、DFベッケンバウアー、FWミュラーら6人だけ。いずれも、ドイツで伝説的選手として語り継がれている。偶然にも、再びドイツでW杯が開催される年に、32年ぶりの快挙が生まれるかもしれない。

 バルサは昼すぎにパリへ入り、会場となるフランス競技場で決戦に備えた。ロナウジーニョは、この試合のために特別仕様となる黄金のスパイクを用意した。右足に「R」、左足に「10」、対戦カードと日付のほかに、兄ロベルト、妹デイーシの名前まで刻み込んだ。「両チームとも、サッカーがあるべきスタイルでプレーしたいよね。決勝は、美しい試合になるという自信がある」と胸を躍らせた。クラブレベルでは、今季最後となる公式戦。新たな歴史をつくるための一戦にもなる。

[2006年5月17日9時37分 紙面から]


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