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クロアチア4発!脅威の攻撃力/親善試合

2点目のゴールを奪ったFWクラスニッチは舌をぺロリ(撮影・宇治久裕)
2点目のゴールを奪ったFWクラスニッチは舌をぺロリ(撮影・宇治久裕)

<国際親善試合:クロアチア4-1オーストリア>◇23日◇ウィーン

 【ウィーン23日=広重竜太郎】クロアチアがW杯に向けた4番勝負の初戦で、破壊的な攻撃力を誇示した。オーストリアと対戦し、FWイバン・クラスニッチ(26=ブレーメン)が技ありの2ゴールを決めるなど4-1で圧勝した。メンバー選考や、開幕までのハード日程にクラニチャール監督への批判の声も渦巻いていたが、結果で封印した。1次リーグ2戦目(6月18日)で対戦する日本にとって、脅威の存在になる。

 底知れぬ力をクロアチアが示した。前半11分。ゴール左からの折り返しをFWクラスニッチが高度な技術で得点につなげた。186センチの巨体を素早く反時計回りにターンさせ、DFを振り切り先制点。直後に同点とされたが、同35分に相手の戦意をくじく。密集地帯で小気味いいステップを踏み、マーク3人に加えて最後はGKまでかわすと無人のゴールに流し込んだ。1万人以上のサポーターは興奮して発煙筒を次々と投げ込んだ。

 20日の合宿開始から3日間の調整期間で臨んだ一戦。だが、いきなりトップギアに入った。相手が4-5-1と見るやベンチの指示なしに4-4-2に移行した。後半もレフティーのMFバビッチの右足ミドルなどで2点を追加した。「(合宿の)疲労がチームスタイルを変えてしまうと思ったが、ゲームを支配できた」。クラニチャール監督もご満悦だった。

 不満がくすぶっていた。ブラジルから帰化したFWシウバの落選。また、国際サッカー連盟(FIFA)から定められた15日から21日までの休養期間後、開幕まで出場国中最多タイとなる親善試合4戦を予定に入れた。うち3戦が出場国との対戦。真剣勝負の連戦に一部メディアから疲弊を懸念する声が上がったが、結果で雑音を封印した。

 W杯予選で8試合無得点だったクラスニッチが2得点。ブンデスリーガ6位の15得点をマークした実力を証明し「2得点はポジティブに考えられる」と胸を張った。クラニチャール監督も強行日程はリズムを生むための戦略と強調。「厳しい試合がいい状態を生む。一定の間隔を空けてツアーのように試合を組んでいる」。6月13日の開幕戦の相手ブラジル戦を念頭に入れ、4番勝負の最終戦に強豪スペインを据えた。

 オーストリアがFIFAランク79位と格下で、新体制での初戦だったことを割り引く必要はある。だが、クラニチャール監督の「すてきな夜だった」の言葉に、揺るぎない自信が込められている。

[2006年5月25日8時37分 紙面から]


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