豪が脅威のサイド攻撃!/親善試合

- 前半、先制ゴールを決めるオーストラリアMFスココ(撮影・たえ見朱実)
<国際親善試合:オーストラリア1-0ギリシャ>◇25日◇オーストラリア・メルボルン
【メルボルン25日=荻島弘一】オーストラリア代表がW杯に向けて力強くスタートを切った。ホームにギリシャを迎え、昨年11月のW杯出場決定以来、半年ぶりにほぼベストのメンバーで親善試合を戦った。MFジョシプ・スココ(30)のゴールで1-0と勝つとともに、3バックの日本にとって脅威となる破壊的なサイド攻撃を見せつけた。W杯初戦(6月12日)で対戦する日本をターゲットに、オーストラリアは26日、次の合宿地のオランダに向けて出発する。
1トップのビドゥカに縦パスが入った瞬間、両サイドのブレシアーノとステリョフスキがサイドを駆け上がった。両サイドの2人がポジションを替え、さらに2人の外側からサイドバックのエマートンとチッパーフィールドがオーバーラップした。迫力満点のサイド攻撃、ゴールこそならなかったものの、FIFAランク20位の欧州王者(オーストラリアは42位)のDFを振り回し、何度も決定的なチャンスをつくった。
決勝点はCKからだったが、これも相手DFを揺さ振ってのもの。左CKから折り返し、さらに頭でつないでMFスココが左足のボレーで決めた。流れるようなゴールに、堅守で欧州の頂点に立ったギリシャのDFもなすすべがなかった。
「いいゲームができた。日本戦に向けて、いいスタートが切れた」と、ヒディンク監督は言った。日本代表のジーコ監督が「3バック」を明言したためではないだろうが、このサイド攻撃なら日本のDF陣を苦しめるのは間違いない。それでも「W杯のレベルに向けて、さらにチームは成長する」という言葉に、日本戦への自信が見えた。
この日のギリシャは長身ぞろいのDFが守り、カウンターを狙う戦法。仮想日本と言うよりはクロアチアに近いが、それでも勝ったことは大きい。昨年6月のコンフェデ杯で日本が1-0と破った相手に同スコアで勝利。9万5000の大観衆に強さを見せつけ、ヒディンク監督は「大勢のファンの前でいい試合ができてうれしい」と喜んだ。
MFキューウェルら主力数人を故障で欠いたが、ほぼベストのメンバーでの試合はW杯出場を決めた昨年11月16日のウルグアイ戦以来190日ぶり。チームの仕上がりの遅さも心配されたが、そんな不安を吹き飛ばす内容。「もう少し体力レベルが上がれば、さらにいいサッカーができる」。ヒディンク監督は、いつもの自信に満ちた表情で、日本戦に向けて言い放った。
[2006年5月26日8時35分 紙面から]
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