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W杯最多得点封印!ロナウド6度目V目標

 ブラジル代表FWロナウド(29)が、私欲を捨てフォア・ザ・チームの精神を貫く。あと2点で到達するW杯歴代最多得点には興味を示さず、ブラジルの6度目の優勝が最大の目的と強調。攻撃専念でなく、守備にも貢献すると主張した。また、米国MLSのニューヨーク・レッドブルから届いた10年契約のオファーも即座に拒否するなど、W杯へ集中する姿勢を貫いた。

 爆撃機ゲルト・ミュラーの背中が見えている。母国の王様ペレを、抜くチャンスがある。W杯歴代得点ランクでロナウドは、あと1点でペレを超え、2点を取ればミュラーに並びトップに立つ。新記録への手応えを問われると、こう答えた。「記録のことを考えるのはどうかな。大会の目的は、自分の記録でなく、チームが優勝すること。私的なことは二の次なんだ」。

 外は雨。スイス・ウェギス合宿中、ブラジル代表の選手たちは練習前にスタジアムの横で、報道陣から取材を受ける。しかし29日は体調を考慮し、室内で会見が行われた。世界中の記者が注目する中、ロナウドはゴール前と同様に冷静だった。

 守備への貢献まで口にした。「DFを助けないといけないと思っている。4-4-2とか、数字は関係ない。みんなで攻めて、みんなで守らないと。僕だって、ディフェンスする気持ちにならないといけない」。アドリアーノ、ロナウジーニョ、カカを含めた「魔法の4人」を持ち出すまでもなく、チームは攻撃的。その偏重ぶりを指摘されることもあるが、バランス感覚を持ち合わせている意思を、言葉に込めた。

 ニューヨーク・レッドブルズから、年俸1200万ドル(約13億2000万円)の10年契約という打診が届いた。約8億円ともいわれる今の年俸より高く、かつ40歳近くまで保証されるという、うまみがある。しかし「まだRマドリードとの契約がある。将来的に、米国行きはあるかもしれないけどね」と即座の移籍を否定した。

 個人記録への欲を表向きには示さず、守備への思いを明かし、米国からのオファーをレアルとの交渉の材料には使わなかった。薄気味悪いほどの優等生ぶりは、W杯への熱い思いの表れか。4月の故障後、公式戦ではプレーしていないが、気持ちは確実にW杯モードに入っている。(エリーザ大塚通信員)

[2006年5月31日8時43分 紙面から]


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