ボン市民がっかり選手交流なし/ビバW杯
先月26日に合宿地ボン入りして10日がすぎた。しかし、日本代表はいまだに地元の人々と交流を持っていない。ボン市では各種歓迎セレモニーを実施しているが、出席するのは団長を務める釜本副会長や田嶋技術委員長ら日本協会幹部。選手やジーコ監督の姿はない。5月の国内最終合宿(福島・Jヴィレッジ)ではJFAアカデミーの生徒たちと触れ合うイベントも実施したが、ドイツ入り後は「サッカーに集中させたい」と協会幹部は話す。
日本の来訪を心待ちにしていた地元市民も今はどこか寂しそう。2週間に1度はブンデスリーガを観戦するというベントラルさん(62)は「トレーニングで疲れて休憩したいのだろうけどガッカリだよ」。ボン市のモニカ・ホーリッヒ広報担当も「気持ちは分かります。でも残念です」。練習は公開しているとはいえ、もどかしさを隠せない。
02年日韓大会で日本は27のキャンプ地が出場国を受け入れた。仙台市ではイタリア代表の3選手が養護学校を訪問。兵庫・津名町(淡路島)ではイングランド代表が7つの小学校児童約60人と交流会を持った。そのほかにもパラグアイ、コスタリカ、大分・中津江村を世界的に有名にしたカメルーンなど、選手たちは地元の人々と積極的に交流を持つことで、地元の歓待に恩返しをした。
W杯では選手が「親善大使」的な役割を果たすケースも少なくない。地元開催を経て、今度は日本が地元の人々に恩返しする番だ。「日本にベースキャンプを張ってもらって本当に良かった」とボンの人々に胸を張ってもらえるようなジーコジャパンであってほしい。
[2006年6月7日9時0分 紙面から]
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