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カズは闘う!代表の頑張り刺激/ビバW杯

 「いよいよだね。楽しみだよ」。9日、横浜FCのカズは雨の中での練習を終えると、笑顔で話した。三浦知良、39歳。また、W杯がやってきた。日本のサッカーを引っ張ってきたキングは、この日も10日の草津戦に向けて走っていた。

 いつの間にか「ミスターW杯」になっていた。8日に放送された中田英の番組でも「W杯と言えば、この人」と紹介された。「1度も出てないのにね」と笑った。挑戦を退けられた94年大会、直前でメンバー落ちした98年大会、出場の望みも届かなかった02年大会。そして06年大会。いつも、W杯とともに歩んできた。

 しかし、今回は過去の大会とは違う。カズ自身の試合があるからだ。日本中の目がドイツに向いても、J2に休みはない。7日のアウエー山形戦で決勝ゴールを挙げ、チームを2位に再浮上させた。中2日でのホーム草津戦。W杯開幕を迎えたのは、前泊した横浜市内のホテルでだった。

 トリニダード・トバゴのFWヨーク、オーストラリアのDFミリガン、クロアチアのGKブティナ。日本選手だけでなく、ともにプレーした選手は多い。ミリガンは「いろいろ教えられた。練習に取り組む姿勢やサッカーへの考えなど、見習う点は多かった」と、カズの思い出を口にした。カズの魂は、多くの選手とともにW杯で闘っている。

 もっとも、それだけではない。中2日の試合に「移動もあったし、今回はきつい」と話すカズに勇気を与えているのは、ドイツで戦う日本代表だ。「ヒデ(中田英)たちが頑張っているのを見ると、オレも頑張らなきゃと思う。みんなに励まされているよ」。W杯もJ2もない。「どんな舞台でも、サッカーは一緒。ドイツでも三ツ沢でも、W杯でもJ2でもね」。W杯への熱い思いを胸に、カズは10日の草津戦に臨む。【荻島弘一】

[2006年6月10日8時56分 紙面から]


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