トーゴ監督辞任…開幕後1試合も指揮せず
W杯恒例となったアフリカ勢のトラブルが、今大会でも起こった。トーゴのオットー・プフィスター監督(68)が10日未明、辞任した。W杯開幕直後で、初戦を戦う前に監督が辞任したのは史上初めて。トーゴ協会と選手間がボーナス問題でもめていることが原因だ。後任にはコジョビ・マウエナ・コーチが昇格した。W杯初出場のトーゴが、初戦の韓国戦(13日)を前に、指揮官交代という非常事態に陥った。
前代未聞の珍事だ。3月からトーゴを率いていたドイツ人のプフィスター監督が、W杯開幕直後に辞表をたたきつけた。W杯監督が、開幕後に1試合も指揮せず辞任したのは初めて。同チームのシュベルト主治医は「監督は9日の夜、ホテルを離れた。辞めるほどの理由でもないと思えるけれど、とても残念だ。ハンベルク・コーチも一緒に行ってしまったよ」と明かした。
就任前から報奨金問題で協会と選手間のトラブルが続き、選手が練習をボイコットしたこともあった。さらには前監督のケシ氏を信奉する選手と、新体制を支持する選手間の確執もあった。国中がW杯初出場で盛り上がった裏で、複数のトラブルを抱えていた。
同監督は問題解決のため、同協会のグナシンペ会長と9日深夜まで話し合ったが決裂。結局10日午前2時に、宿舎を離れたという。同監督は「契約した時に、協会からは選手とのボーナス問題はクリアすると約束されたが、実際には違っていた。W杯で指揮を執るという私の夢は壊されたけれど、これはプロとしての決断です」と話した。
後任としてマウエナ・コーチが監督に昇格し、一夜明けた10日、練習で指揮を執った。同氏は02年W杯アフリカ予選では同代表を率いたこともある。チーム関係者は「マウエナ氏は初戦の韓国戦(13日)はベンチを守ることになるが、それ以降は未定。その後のことは試合後に決まるだろう」と、暫定監督であることを示唆した。
初戦の韓国戦を3日前にした辞任劇。当然、アデバヨールら同監督を信用していた選手のショックは大きい。選手間の確執が再燃する可能性もある。トーゴが問題を抱えたまま、初戦のピッチに臨むことになった。
[2006年6月11日11時26分 紙面から]
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