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スペイン4発!ウクライナを撃破/H組

<1次リーグ:スペイン4-0ウクライナ>◇14日◇H組◇ライプチヒ

 スペインがウクライナに4-0と楽勝し、02年日韓大会に続き白星発進した。前半13分、左CKをMFシャビ・アロンソが合わせ先制するなどセットプレーから3得点。ビジャ、フェルナンド・トーレスの2トップが3点をたたき出せば、DF陣も相手のFWシェフチェンコを完封と、やりたい放題でH組最大のライバルを一蹴した。前回大会のスロベニア同様、初出場国を撃破するとともに公式戦不敗を23に伸ばし、初の頂点へ好発進した。

 試合後のアラゴネス監督の言葉が、すべてを物語っていた。

 アラゴネス監督 こういう状況はうれしい。サッカーを楽しんで勝てた。

 思うがままにパスを回す、奔放な攻撃サッカーを試合を通して展開した。象徴的なシーンは後半36分。パスカットしたDFプジョルが、ターンしながらF・トーレスにパス。FWラウルを経由したボールを、左サイドに抜けたプジョルが頭で落とし、最後はF・トーレスが右足で決めた。8秒間に4人がダイレクトでボールを回す、美しい攻撃サッカーがさく裂した。

 大会前は決定力不足に批判が集中し、国内には1次リーグ突破がやっと、という論評まで出た。5月27日の「仮想ウクライナ」ロシア戦では、両ウイングを軸に攻める伝統の4-4-2から、欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制したバルセロナの4-3-3へと布陣を変えた。しかし0-0と不発。最後の親善試合となった7日のクロアチア戦は布陣を戻し2-1で逆転勝ちも、先発を固定できず不安を残した。

 それでも最高齢67歳の名将はしたたかだった。8日にドイツ入りすると、持ち前のユーモアを交えながら1人1人個別にしかり飛ばす「闘魂注入」作戦に出た。「それが彼のやり方。気合が入るし、集中できる」とDFサルガド。試合開始時間がスペインで習慣の昼休み「シエスタ」と重なる午後3時のため、練習開始時間を午後3時に変え、実戦練習を徹底した。

 先制アシストでマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたMFシャビは、昨年12月に右ひざ前十字じん帯を損傷し、一時は出場が絶望視しされた。それだけに「早めの得点でチームを救えて良かった」と喜んだ。DF陣もリーダーのプジョルを軸にカウンター狙いのウクライナのフィードを完封。高さと強さを見せ、シェフチェンコにシュートを打たせなかった。攻守に抜群の強さを見せたスペインが一躍、V戦線へと名乗りを上げた。

[2006年6月15日9時27分 紙面から]


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