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イタリア-米退場3人、流血の大乱戦/E組

<1次リーグ:イタリア1-1米国>◇17日◇E組◇カイザースラウテルン

 優勝候補のイタリアが、米国戦でまさかのドロー劇を演じてしまった。前半22分に先制しながら、同27分にオウンゴールを献上。その直後には、MFデロッシが相手にヒジ打ちを食らわせて退場した。米国も2人の退場者を出したため、後半は数的優位で戦ったが、攻めきれないまま1-1のドロー。ガーナがチェコに2-0で勝利し、E組は全4カ国に1次リーグ突破の可能性が残る大混戦になった。

 波乱のなかった大会が突然、荒れた。「試合前、何か悪い予感がしたが、当たってしまった」。イタリア代表リッピ監督は言った。前半22分、FWジラルディーノが頭で先制。順調な滑り出しは、激闘の序章にすぎなかった。

 この5分後、DFザッカルドが、自陣へゴール。直後、MFデロッシは、空中で競り合った米国FWマクブライドに右エルボー。左目下からの流血を確認するまでもなく、レッドカードを受けた。「ケガをさせるつもりは、なかったんだ。ほかの選手にも監督にも申し訳ない」。2試合以上の出場停止は確実になった。

 米国にも危険なタックルが続き、前半45分と後半2分に1人ずつピッチから去った。イタリアは、1人多い状態で40分以上も戦ったが、スコアは動かず。リッピ監督は「ミスがありすぎた。試合に集中できていなかった。ガーナ戦の疲れがあったのかもしれない」と振り返った。

 テロを警戒する米国戦に約3000人が警備に当たった。米国のFWジョンソンは試合前、この一戦を戦争に例えて物議を醸し、アリーナ監督から「彼はまだ若いからだろうが、この例えは間違っている」とたしなめられる場面もあった。試合の雰囲気は、どこか最高峰の大会とは違った。

 イタリアは、22日のチェコ戦を引き分け以上で1次リーグを突破できるが、負ければ敗退もある。「今から我々のW杯は始まる」。険しい表情で、リッピ監督は自らに言い聞かせた。

[2006年6月19日9時45分 紙面から]


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