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ブラジルは日本戦手抜きなし

豪雨の中、笑顔を見せるジーコ監督(撮影・蔦林史峰)
豪雨の中、笑顔を見せるジーコ監督(撮影・蔦林史峰)

 ブラジル代表が、本気モードで日本代表に襲い掛かってくる。2-0でオーストラリアを下し、連勝で1次リーグ突破を決定。22日の日本戦は「消化試合」になるが、パレイラ監督は調子を上げるための重要な試合と位置付けた。一部選手の休養をほのめかしつつ、FWロナウドの先発を明言。連覇に向かって本来の実力が出し切れない王国に余裕はなく、MFロナウジーニョ、カカは真剣勝負を誓った。決勝トーナメント進出のために2点差以上の勝利が必要と絶体絶命のジーコジャパンにとって、脅威になる。

 日本を気遣う余裕は、ない。パレイラ監督は言った。「この前の試合より良くなった。日本戦では、もっと良くなるだろう。決勝トーナメントでは、いいリズムになる。1次リーグ突破は決まったが、日本戦はチームのリズムをつくるための大事な試合になる」。連覇へ向けて、日本を踏み台にする意向を示した。

 昨年12月の組み合わせ抽選会後、日本について問われると「ジーコとは親友」と友好ムードを打ち出していた。しかし、オーストラリア戦後の記者会見では、ジーコの「ジ」の字も出さない。もともと「ベストになるのは3戦目」と公言してきた。日本は、2点差以上で勝たなければ1次リーグ敗退が決まる。そんなことは、ブラジルの眼中になかった。

 無理もない。クロアチア、オーストラリアに連勝したが、内容は乏しい。絶不調の初戦後に目まいを訴えたロナウドは、後半27分までプレー。FWアドリアーノの得点をアシストしたが、相変わらず運動量が少なく、好機に空振りする場面さえあった。終了間際、途中出場のFWフレッジのゴールで2-0としたが、快勝とはいい難かった。

 パレイラ監督は日本戦の先発について「言うのはまだ早い。何人かを使わない可能性もある。チームドクターと話して、落ち着いて考える。ロナウドは日本戦で、45~70分くらい使う。彼にはリズムを取り戻すことが必要だから。それでもっと良くなるでしょう」とした。今後を見据えて、エースの再生を今も待ち続けている。

 選手たちも、危機感を覚えている。カカは「日本戦では誰もリラックスなんかしない。自分たちのために、大切な試合なんだから」と言い、ロナウジーニョは「この組の1位になるという目的が残っている。だから、今までと同じようにプレーする。ブラジルは、W杯期間中に良くなっていくものなんだ」と続けた。

 ブラジルが突破を決めれば日本に手を抜いてくれる、控えが出てくれば日本にチャンス、いや控えの方が怖い-などなど、日本のファンの間ではさまざまな憶測が飛び交う。しかし、ブラジルが「捨て試合」をするほど悠長に構えていられないというのが、切実なる現状だ。W杯新記録を更新する9連勝。過去5度の優勝を誇る王国は、W杯通算62勝14分け13敗で、2点差以上の負けは6度。日本の前には、この上ない高い壁がそびえ立っている。【佐々木一郎】

[2006年6月20日8時15分 紙面から]


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