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次戦出場停止、ジダン終幕の危機/G組

<1次リーグ:フランス1-1韓国>◇18日◇G組◇ライプチヒ

 不世出の司令塔はもう見られない? フランスのMFジネディーヌ・ジダン(33)は18日の韓国戦で、1次リーグ2枚目のイエローカードを受けた。次戦の23日トーゴ戦は出場停止となる。試合も1―1の引き分けに終わったことで、チームの決勝トーナメント進出に黄色信号がともった。大会後の引退を表明しているだけに、この日の姿が見納めになる可能性も出てきた。

 思わず天を仰いだ。悲劇は後半40分。ジダンは目の前で掲げられたイエローカードを、まじまじと見詰めた。ひじを入れられたんだ。そんなジェスチャーも交えて、必死に抗議する。すがるように、左腕のキャプテンマークを握り締めながら、熱弁を振るう。だが、判定は覆らなかった。

 最高のパスの直後の、大きな落とし穴だった。ジダンは右足アウトサイドで、FWアンリに見事なスルーパスを出した。だがシュートは、GK李雲在にはじかれた。すぐにこぼれ球に反応したジダンだが、DF金永徹に体を入れられ、阻止された。衝突の勢いで相手が前に倒れた。その動きがラフプレーととられた。

 通算2回目の警告。次戦トーゴ戦は出場停止が決まった。2連続引き分けで、1次リーグ突破が厳しくなったフランスにとって、絶対的司令塔の不在はあまりにも痛い。欧州予選4組を1位通過したが、ジダン不在の6戦目までは、同組4位に沈んでいた。欠場は、確実にチーム力を落とす。「望みはなくなった(レキップ紙)」「レ・ブルーが危ない(レ・フィガロ紙)」と、国内メディアもパニックをあおった。

 敗退決定は、ジダンの現役引退をも意味する。「マルセイユ・ルーレット」に代表される、柔らかなボールテクニックも、見納めになるかもしれない。皮肉にも、トーゴ戦の23日は、34歳の誕生日。リーグ突破とともに祝えるはずだった。まさかプレーもできなくなるとは。後半ロスタイム、交代で退いたジダンは、トリコロールのリストバンドをベンチに投げ込んだ。栄光に彩られたサッカー人生の終幕としては、あまりにも寂しすぎる。

[2006年6月20日8時46分 紙面から]


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