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ウクライナのシンデレラ物語/H組

<1次リーグ:ウクライナ4-0サウジアラビア>◇19日◇H組◇ハンブルク

 初出場のウクライナが、がけっぷちから劇的なW杯初勝利を挙げた。大敗したスペイン戦と、正反対のスコアにブロヒン監督の喜びが爆発した。

 ブロヒン監督 シンデレラ物語のようだ。カボチャが美しい馬車に、ネズミが立派な馬になったんだ。素晴らしい戦いで、苦境を大会前の状態に戻したんだ。

 試合前は勝ち点0、得失点差マイナス4の最下位。悪夢を振り払った「王子様」は、シェフチェンコだった。前線で自慢のスピードを生かし精力的に動いた。前半は裏方に徹した。切れのある動きでDFを引き寄せ、味方をフリーにして2得点を導き出した。

 後半1分、ついに主役に躍り出る。95年3月25日の代表デビュー戦クロアチア戦から11年待ち続けたW杯初弾が生まれた。MFカリニチェンコの左FKに走り込みDFをかわしヘッド。ゴール右隅に決まると右手を突き上げた。

 また同39分には左サイドを突破し、DF3人を引きつけながらカリニチェンコにラストパスを送りゴールをおぜん立てした。「それぞれ別な人間が4点を決めたのを見ただろう。オレのワンマンチームじゃない」と胸を張った。

 「王子様」が探していた「ガラスの靴」の持ち主も見つかった。MFレブロフだ。ディナモ・キエフ時代は98-99年に2人でゴールを量産し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)4強入りを果たした。ただその後シェフチェンコがACミランで躍進した一方、レブロフはプレミアリーグが合わず不振に陥り、欧州予選出場も1試合のみ。しかしこの試合で先発。前半36分に豪快なミドル弾で復活をアピールした。どん底からはい上がったウクライナが、ハッピーエンドへ向かい走る。

[2006年6月21日9時26分 紙面から]


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