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F・トーレスがV弾だめ押し2発/H組

ゴールを決めたフェルナンド・トーレスはマッスルポーズを決める(AP)
ゴールを決めたフェルナンド・トーレスはマッスルポーズを決める(AP)

<1次リーグ:スペイン3-1チュニジア>◇19日◇H組◇シュツットガルト

 大会屈指のイケメンストライカーが、チームを16強に導いた。スペインは3-1でチュニジアに逆転勝ちし、決勝トーナメント進出が決定。同点からFWフェルナンド・トーレス(22)が2点を追加した。小さいころは人気アニメ「キャプテン翼」にあこがれ、主人公に自らを投影。まさに漫画のような活躍で今大会3ゴールを挙げ、全チームが2試合を終えた時点での得点ランク首位に立った。ウクライナはエースFWシェフチェンコ(29)の大会初得点などで4-0とサウジアラビアを圧倒した。

 逆境に追い詰められるからこそ、ドラマになる。開始8分、先制点を許した。嫌な空気が流れ始めたが、後半から出場したFWラウルが同26分に同点弾。ここからようやく、主人公に出番がやってきた。F・トーレスだ。

 後半31分、MFセスクのスルーパスに走り込み、ボールに1度触れただけでGKをかわす。直後、同じ右足の外側に乗せるようにして、ゴールへ流し込んだ。喜びのパフォーマンスは、両ひざで滑り込みながら、仮面ライダーの変身ポーズ。否、所属するAマドリードの大先輩で、元スペイン代表FWキコが得意とした「ラルケロ(スペイン語で弓を射る人)」だ。

 終了間際には、自らが倒されて得たPKを決めた。各国が2試合ずつを終えた時点で、トップの3発。欧州予選でチーム最多の7得点(11試合)を挙げた若きエースは、W杯でも輝いた。得点王には「この大会が終わった時点で、そうだったらうれしいけど…、まずは、チームに貢献することが大事だから」と控えめ。対面すると泣きだすスペイン人女性がいるほどのイケメンは、コメントでも母性をくすぐった。

 現実でのあこがれがキコなら、架空の世界では「キャプテン翼」に刺激を受けた。スペインでは、今でも再放送されるほどの人気番組で、何度も見た。「ハマるんだよね。ビッグクラブに入って、成功を勝ち取る。自分と重ね合わせて見ていたんだ」と話したことがある。事実、この日はアニメのように劇的に決めた。

 アラゴネス監督からは「彼は力とスピードを併せ持つ非常にいい選手だ。日々、成長している」と評価された。現在、24戦負けなし。漫画の成功物語は知っている。今度は、自らがW杯でのストーリーを描き始めた。【佐々木一郎】

[2006年6月21日9時31分 紙面から]


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