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イングランド38年ぶり勝利逃がす/B組

<1次リーグ:スウェーデン2-2イングランド>◇20日◇B組◇ケルン

 ジンクスには、勝てなかった。イングランド代表が終了間際に失点し、2-2でスウェーデン代表と引き分けた。同代表戦は、68年5月22日の親善試合を最後に、12戦(8分け4敗)勝ち星なし。すでに1次リーグ突破を決めていたという事情もあるが、相性の悪さは覆せなかった。

 38年ぶりの勝利は、目前に迫っていた。残り数分を守りきれなかった。後半45分、右からのスローインを、DFキャンベルがクリアミス。ゴール前の混戦から、FWラーションに押し込まれた。やはり、またか…。観客席の一部に、ため息が充満した。

 後半40分、MFジェラードのヘディングシュートで勝ち越した。勝てたはずが、ミスで引き分けた。すでに決勝トーナメント進出を決めていたイングランドに対し、スウェーデンは自力突破のために引き分け以上が必要だった。勝利への執念の差が、結果に表れたのかもしれない。

 エリクソン監督は「後半開始から苦戦した。ロングボールを入れられて、苦しんだ。セットプレーから、もっといい守備をしないと次も大変」と話した。相手の分析には、年季が入っていた。歴史的にスウェーデンではイングランドのプレミアリーグが人気。自国リーグより関心が高い。「対イングランド」の意識は国民的に高く、情報量も豊富だった。

 応援でも、苦戦した。イングランドのサポーターは常に数で圧倒するが、どこか乗り切れない。あるサポーターは「スウェーデン人は、こっちの応援コールを全部知っている。今日だって、僕らが声を出し始めると、全部パクってしまうんだ」とぼやいた。

 英国人のルーツは北欧にあると言われどこか精神的に優位に立てない側面はある。勝てないことが大きく報じられ、選手に固定観念が植え付けられた可能性もある。ジンクスは打ち破れなかったが、1次リーグを1位突破できたことが何よりの収穫だった。

[2006年6月22日8時55分 紙面から]


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