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ロナウド通算14得点最多タイ/F組

後半36分、この試合2点目のゴールを右足で決めるロナウド
後半36分、この試合2点目のゴールを右足で決めるロナウド

<1次リーグ:ブラジル4-1日本>◇22日◇F組◇ドルトムント

 ブラジル代表FWロナウド(29=Rマドリード)が怪物としての自信を取り戻した。22日の1次リーグ最終戦日本戦で今大会初得点を決めるなど2得点で4-1の圧勝劇に貢献。G・ミュラー(西ドイツ)の持つW杯通算得点トップの14点に並び、新記録樹立に王手をかけた。体重オーバーによる不振で大バッシングを受けたが、2得点で批判に対して「反撃」。眠りから覚めたエースが絶対本命の王国を連覇へと導く。

 ロナウドの表情の緩み具合は、太っていたせいではなかった。今大会初観戦した6歳の愛息ロナウジ君の前で、W杯通算得点トップの14得点に並ぶ2ゴールを決められたことが何よりうれしかった。「学校があったから、今回初めてW杯に来た。この2点は幸運をもたらした子供にあげたい」と優しい笑みを浮かべた。

 生みの苦しみの末に、待望の瞬間が訪れた。前半7分、20分と2度の好機にシュートを枠内に放ったが、GK川口の好守にあった。「いつこのボールは入るのか?」とナーバスになりかけた。だが終了間際、巨体が自由に宙を舞えるスペースがゴール前にできた。DFシシーニョの折り返しに、ヘッドで押し込むだけでよかった。逆に後半36分は素早い反転から右足を振り抜き、内容の申し分のないゴールを決めた。

 4月中旬に右太もも痛で全治3週間のケガを負った。練習不足で5月下旬のスイス合宿合流時には94・7キロと明らかにウェートオーバー。大統領には「太っていますか?」と気になるひと言も言われた。開幕しても1次リーグ2戦の緩慢な動きに集中砲火を浴びた。ランセ紙にはインターネット上にあった、ひぼう中傷を掲載された。「DFラインに近づかない方がいい。出っ張ったおなかでオフサイドになる」「クロアチア戦で動かなかったものが2つある。芝とロナウドだ」。笑い者だった。

 だが心は折れなかった。90・5キロまで減量に成功。日本戦は心機一転、カナリア色の黄色のスパイクで臨んだ。「自分の人生で1番大切にしている言葉が『落ち着くこと』。大変な時期を乗り越えて2点が取れた」。自分の能力と信念を信じ抜いた。「記録を破ることが一番の目的じゃない。ブラジルにもう1度優勝をもたらすことが目的」。プレーも言動も優等生。もう太ったエースとは呼ばせない。

[2006年6月24日8時38分 紙面から]


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