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イタリア8強!トッティ雪辱弾/決勝T

<決勝トーナメント1回戦:イタリア1-0オーストラリア>◇26日◇カイザースラウテルン

 王子様の雪辱弾だ! イタリアが後半ロスタイム、FWトッティ(29)の劇的なPK弾でオーストラリアを破り、2大会ぶりの8強進出を決めた。4年前の日韓大会ではヒディング監督率いる韓国に、決勝トーナメント1回戦で延長の末、敗れた。その試合、疑惑の判定で退場処分を受けたトッティが、自らの右足で雪辱を果たした。アズーリが24年ぶり4度目の優勝へ一歩、前進した。

 24年ぶりの優勝に突き進むアズーリにとって大きな関門だった。「4年前の雪辱」を晴らすためにも…。

 1次リーグで本調子を欠くMFトッティの起用についてカルチョの国は議論が渦巻いた。先発布陣をめぐって連日、報道も過熱。試合前日、ついにリッピ監督がキレた。「夜、わたしに電話するのはやめてくれ。憎まれても今だけだし、先発はもう教えない」。大方の予想を裏切る形で指揮官はトッティを外し、今大会初先発となるFWデルピエロで勝負をかけた。

 FWトニとジラルディーノを合わせたイタリアの前線トライアングルは、開始直後から迫力ある攻撃を奏でた。前半20分にトニのパスからジラルディーノが右足ボレー。1分後、トニは時計回りの反転シュートを放った。W杯の先発は「あの試合」以来となるデルピエロも得意の左サイドに流れ、チャンスを生んだ。

 因縁があった。前回大会決勝トーナメント1回戦。イタリアはヒディング監督率いる韓国に、逆転負けした。ビエリが先制しながら後半残り2分で同点とされ、延長戦も後半残り3分に逆転を許した。延長前半にモレノ主審の“誤審”でトッティが2枚目のイエローをもらい退場したことが響いた。4年前は嫌な思い出しかない。「02年の屈辱を晴らす試合ではない。相手は韓国ではなくオーストラリアだ」。DFカンナバロは冷静を装いつつ「(ヒディング)監督は優秀だ」とつけ加えていた。

 前半34分にはピルロの浮き球パスを右からジラルディーノが折り返し、194センチのトニがヘッド。最初の45分間でオーストラリアの2倍となる6本のシュートを放った。ゴール前ではGKブフォンが、前半29分に2本連続で続いた危険なシュートをセーブ。一瞬のスキも見せなかった。

 「再戦」でもサッカーの神様は試練を与えた。後半6分、ブレシアーノを倒したDFマテラッティが一発退場。またも数的不利の苦しい戦い。ブフォンが果敢に前に飛び出し、最後のとりでを守り続けた。90分決着にかけたリッピ監督は、後半30分のトッティ投入で3つの交代枠を使い果たした。雪辱に燃える王様は相手3人を引き寄せるドリブルなどで前線を活性化した。苦しい、苦しい戦いの末、勝利の女神がほほ笑んだ。後半ロスタイム、執念の攻撃でPKを獲得。4年前に涙を流したトッティがこれを決め、8強に進出した。

[2006年6月27日16時18分 紙面から]


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