主審がロナウドにユニホームおねだり?

- 6月27日ブラジル-ガーナ戦でロナウド(左)と談笑する主審ミケル(AP)
ブラジル代表に、心配の種ができた。決勝トーナメント1回戦ガーナ戦で、ミケル主審が試合中にFWロナウドのユニホームをねだっていたと、ガーナ協会が主張。国際サッカー連盟(FIFA)は問題なしとの見解を示した。しかしブラジル協会は、審判団との癒着疑惑をかけられるのではないかと懸念。7月1日の準々決勝フランス戦を前に、世界的人気を誇るがゆえの妙な悩みが出てきた。
ガーナ協会のアビー広報が、ブラジル戦での主審の行動を疑問視した。「試合の終わりぐらいに、CKの時に主審がロナウドのユニホームを引っ張って、おねだりしていたんだ」。一連のやりとりを、ブラジル紙フォーリャ・デ・サンパウロが報じた。事実なら、中立であるべき審判としてはふさわしくない行動だ。
しかし、FIFAは不問に付した。ケレン広報は「それは、ルール違反ではない。彼がロナウドのことを尊敬しているからこそ、お願いしただけだろう」。事実、スロバキア人のミケル主審は準々決勝のドイツ-アルゼンチン戦も裁いた。
結局ロナウドは言葉が分からずに拒否したが、もともと、ガーナDFメンサーとユニホームを交換する約束があったという。ブラジル協会は、主審の行動が事実かどうかも疑わしいという見方を示している。
ロナウドはガーナ戦で、W杯新となる通算15ゴールを記録。その試合で着用したユニホームは、サッカーファン垂ぜんのお宝アイテムだ。ロナウドの個人広報ファラ氏は「ロナウドの持ち物を欲しがるのは、当たり前の気持ち。以前、ボリビアのGKは、試合中に一緒に写真を撮ろうとしたことがある。よくあることなんだ」と受け流した。
心配しているのは、ブラジル協会だ。この試合は3-0で勝ったが、特にアドリアーノによる2点目はオフサイドにも見える。審判による有利な判定で勝ち上がったと見られることは、本意でない。何より、今後も審判との癒着があるのではないかと、疑惑の目を向けられることだけは避けたい。
今日1日のフランス戦は、世界の目が集まる。微妙な判定があれば、物議を醸すことは間違いない。選手に非はないのに、リズムを狂わせる要因になるかもしれない。人気があるがゆえのジレンマとも、ブラジル代表は戦っている。
[2006年7月1日9時33分 紙面から]
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