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ベッカム主将退く、代表は継続/準々決勝

 イングランドMFデビッド・ベッカム(31)が2日、00年11月から6年務めた代表主将の座を退く考えを明らかにした。準々決勝ポルトガル戦のPK負けから一夜明けた会見で「新しい時代に入り、キャプテンマークを渡すときが来たと感じた」と涙を浮かべた。ただ代表でのプレー続行は明言。今後の目標を通算100キャップ超えに置いた。2年後の欧州選手権へ、ベッカムの新たな挑戦が始まる。

 ベッカムが、自らの意思でキャプテンマークを外した。合宿地の独バーデンバーデンで2日午前行われた会見で、ベッカムは声明を読み上げた。目に涙を浮かべ何度もはなをすすった。

 ベッカム「次世代のためにキャプテンマークを手渡すときが来た。幼少時代からの夢、主将になれたことは誇り。できれば優勝して退きたかった。代表としてプレーは継続したい」。

 00年11月15日のイタリア戦(0-1)から、約6年間チームをけん引した。代表94試合中、58試合で主将を務めた。その間2度のW杯と1度の欧州選手権を戦い、すべて準々決勝で涙をのんだ。大会前から「最大の苦悩」というほど悩んだが、家族とスタッフに相談し引き際と判断した。

 決断の裏には押し寄せる変革の波があった。権力強化と国内で批判が出るほど自らを重用したエリクソン監督は、大会後の退任が決まっていた。後任のマクラーレン・コーチはマンチェスターU時代のコーチだが、定位置を確保できる保証はない。それでも「新チームを支えるためなら何でもやる」と代表であり続ける道を選んだ。

 視線の先には、代表通算100キャップがある。イングランド史上、4人しか達成していない金字塔だ。「もし到達できれば素晴らしい瞬間になる」と意欲を見せた。エリクソン監督も「決断には少し驚いたが、重要なのは引退しなかったこと」と思いを尊重した。

 後任の主将候補には、DFテリーらの名が挙がっている。そのテリーを前日の敗戦後、ベッカムは慰めた。前半で右ひざ、後半開始直後には右ふくらはぎを痛め途中交代し悔し泣きしたが、その涙をふき、後輩を抱き締めた。それがベッカムなりの継承の儀式だったのかもしれない。「最後に…僕は自分の夢をしっかり生きた」。そう締めくくり、ベッカムはドイツの地を後にした。

[2006年7月3日8時43分 紙面から]


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