闘犬ガットゥーゾ警告なんて怖くない
警告なんて怖くない! イタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾ(28)が4日の準決勝ドイツ戦へ向け、イエローカードが出た時は「食ってやる」と意気込んだ。警告を受ければ、累積2度目となり次戦(決勝か3位決定戦)が出場停止になるが、目の前の試合に集中する意思を示した。今大会は奇行が白星に結び付いており、カードを食べれば、イタリア勝利は間違いない?
ガットゥーゾがほえた。闘犬のうなり声を意味する「リンギオ」の愛称通り、記者会見でうなった。「イエローカードは怖くない。(イエローが出たら)食ってやる」。決勝トーナメント1回戦のオーストラリア戦で1度警告を受けており、2度目は次戦出場停止を意味する。だが、先のことに目を向けるより、まずはドイツ戦に集中した。
イエローカードを食べる。なるほど、食べれば警告は消えてなくなる-、わけはない。一般的にプラスチックでできており、かみ切ることは難しい。飲み込めたとしても、人体に悪影響を及ぼす可能性がある。いや、まじめに論じる必要がないほど、食べることはあり得ない。あくまで意気込みを示しただけだ。
だが、ガットゥーゾの奇行は、今大会で吉兆をもたらしている。オーストラリア戦で、終了間際にPKを得ると、敵将ヒディンク監督のもとへ。「彼と抱き合いながら、PKを見ていたんだ」。相手の嫌がる顔の横で、決勝ゴールを見届けた。1次リーグのチェコ戦ではインザーギのゴールを確認すると、リッピ監督に駆け寄り、右手で指揮官のアゴをグリグリ。露骨に嫌な顔をされたが、ガットゥーゾのキャラクターで許された。
妙な行動は勝利につながっている。もちろん、監督への奇行は、信頼関係があればこそ。「トラパットーニ前監督のことは悪く言いたくないけど、02年W杯や04年欧州選手権に比べて、今回はもっと準備をして大会に臨んだ。リッピ監督は練習中に細かい指示を与える。それにモチベーションを選手に起こさせるのがうまい。優れた監督だ」。「イエローカードが出たら、食べなさい」。そんな指示は出るわけもないが、開催国ドイツに食らい付く準備は整った。
[2006年7月4日8時51分 紙面から]
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