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W杯出世頭は松井のライバル!仏リベリー

3日、記者会見を行ったフランスのリベリー(AP)
3日、記者会見を行ったフランスのリベリー(AP)

 強豪国が上位に進出し、ビッグネームが実績を残している今大会は、新しいスターと呼べる人材が乏しい。だが、最も株価を上げた選手は誰かと問われれば、フランス代表MFフランク・リベリー(23=マルセイユ)の名前が挙がる。その精力的なプレーが、ジダンが力を発揮できている理由ともいわれている。フランスリーグでは松井大輔(25=ルマン)のライバルとされる新星MFが、世界の舞台で輝きを増している。

 優勝が完全に見えてきたフランス代表の原動力となっているのがリベリーだ。1次リーグで敗れた前回大会の悪夢から立ち直り、8年ぶりの優勝へと突き進むフランス代表の象徴的存在となっている。ポルトガル戦を前に、「僕はまだ若いのに素晴らしい仕事を任されている。何かが不満だったり、プレッシャーを感じるなんてことは、あり得ないね」と、現実離れした夢の中にいるような気分を話した。

 今大会は主に右サイドからゴール前へ迫る役割を任されている。持ち前のスピードでゴール前に飛び出してジダンのパスを受けたかと思えば、卓越したテクニックで自らドリブルで切れ込んでゴールへと迫る。決定的なチャンスに次々と絡む。決勝トーナメント1回戦のスペイン戦では貴重な同点ゴールを決めた。ハツラツとした動きが、代表の活力にもなっている。

 右サイドで常に動き続けるリベリーに、相手の守備陣の目が移ると、中央や左サイドにいるジダンが自由になる。スペイン戦でのジダンのゴールも、左サイドから飛び出してのものだった。“ジダン再生”にリベリーが影響しているという声は大きい。

 性格的な素直さも魅力。フランス紙レキップは「彼が先輩を立て過ぎるとの批判もあったが、そうした彼の素直さが彼を試合ごとに成長させ、そしてチームメートから慕われ、フランスチームのマスコットになっている」と評価した。プレーとともに、精神面での貢献も評価される。

 昨季のフランスリーグでは、ルマン松井のライバルだった。実際、松井が「日本のリベリー」と表現されることも多かった。松井の日本代表落選にフランス人は驚き、レキップは「リベリーと同じ実力の松井が落とされた」という記事を掲載した。日本側から見れば「フランスの松井」。そんな選手が大会を通じて世界に認められ、優勝トロフィーに向かって進んでいる。

[2006年7月5日10時3分 紙面から]


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