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救世主グロッソ119分に決勝弾/準決勝

<準決勝:イタリア2-0ドイツ>◇4日◇ドルトムント

 カルチョの神がイタリアDFグロッソの左足に宿った。PK戦まであと1分の延長後半14分。右CKのこぼれ球をピルロから受け、右斜めからボレーシュート。緩やかな曲線を描いたボールがドイツGKレーマンの手の先を通り抜けた。「最高の気分だ。うれしくって涙が出た。信じられないよ」。0-0の均衡を破る決勝弾。決勝トーナメント1回戦オーストラリア戦終了間際にPKを奪った幸運の男が、またイタリアを救った。

 アズーリ(イタリア代表)の背番号「3」。Aマッチ最多126試合出場を誇るP・マルディーニの後継者だが、エリートではない。5年前までアマチュア同然のセリエC2(4部相当)キエーティに所属するMFだった。190センチと大柄で、縦への突破力は迫力満点。その魅力をセリエAペルージャに発掘された。その後移籍したパレルモでは04年のセリエA昇格に貢献。代表デビューは03年4月で、リッピ政権ではクロスの正確性を買われて左サイドバックに定着した。

 そして、イタリアを12年ぶりの決勝に導いた。「このゴールは妻、息子、そして私のことを応援してくれるすべての人にささげるよ」と救世主は感激に浸った。【西尾雅治】

[2006年7月6日9時39分 紙面から]


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