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敗れたドイツに地元大観衆拍手/準決勝

<準決勝:イタリア2-0ドイツ>◇4日◇ドルトムント

 ドイツのクリンスマン監督は失意の選手たちを起き上がらせ、胸を張って場内を1周させた。正GK選びは「出来レース」とやゆされた。3月のイタリア戦で1-4と大敗するなど批判され続けた。だが4度目優勝が消えても、怒号はなかった。「自分たちのチームを祝福したい。決勝に行くためにすべてのことをやり尽くした。サッカーがこんなにも素晴らしいことを見せられた」。6万5000人大観衆の拍手を浴びた。

 全身全霊をかけた戦いに1つピースが欠けていた。準優勝した前回02年大会で全試合に出場した守備的MFフリンクスが、準々決勝アルゼンチン戦の暴力行為で出場停止。処分はない見込みだったが、イタリアメディアが証拠映像を流して状況が変わり、試合前日3日に裁定が覆された。

 司令塔バラックがその影響を被った。代役ケールが攻撃参加を繰り返し、チームの軸がそれを補う。守備重視のバラックに怖さはない。W杯で4戦全勝と得意のPK戦まであと1分だったが、バランスを崩したチームは最後に破たんした。「イタリアは勝利に値する試合をしていた。でも、とてもつらい」。累積警告による出場停止で決勝の舞台に立てなかった4年前に続き「新皇帝」が悪夢を見た。

 だが、41歳のクリンスマン監督が2年でつくり上げたチームは、今後が楽しみでもある。大会前に協会が続投を求める方針を固めたことに世論は懐疑的だったが、風向きは完全に変わった。W杯組織委員会会長のベッケンバウアー氏は「チームはまだ若い。もっと成熟しないと。そのためにはクリンスマンが必要」と後押しした。指揮官は「自分でこれまでのことをのみ込んで処理して、それから決めたい」と時間を要することを強調。8日には3位決定戦が残っているが、その決断がドイツの未来を占う。【広重竜太郎】

[2006年7月6日9時45分 紙面から]


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