ベッカム主将返上で代表価値急落
イングランドMFデビッド・ベッカム(31)の代表主将引退で、同協会(FA)が2000万ポンド(約43億2000万円)の収入減になると、英国の調査会社が発表した。主将から外れるだけで代表の価値が急落し、多額の放送権料などが期待できなくなると指摘した。
「ベッカム・ブランド」の力はやはり絶大だった。ベッカムが主将引退を宣言した2日以降、英国内にはショックが尾を引いている。そんな中、ロンドンの調査会社「タッチダウンブランド・アフィニティーマーケティング」社が、ベッカムの主将引退後のFAの台所事情を分析。その結果、43億円強の減収という試算をはじき出した。FAの年間総収入の、実に1割を占める数字だった。
現役を引退するわけではない。代表にも残る。にもかかわらず、これだけの減収となる裏には「イングランド代表=ベッカム主将のチーム」という見方をするスポンサーやテレビ局の存在がある。特に絶大な人気を誇るアジアや、自身がアカデミーを開く米国の市場はその傾向が強い。引退しなくても、ベッカムがチームの前面から一歩引くだけでもブランド価値は下がる。グローバルな人気を持つベッカムに代わるタレントも代表内にはいない。
試算したスチュワート氏は「ベッカムは、サッカー以上の存在になってしまった。彼のおかげで潤ったのがFA。主将に据え置きたかったのは見え見えだ」と話す。その指摘を裏付けるように、FAは次期監督候補との面談の際、ベッカムの主将続投の是非を問いただしていたという。
主将であり、顔だからこそ重用してきた。それが逆にベッカム自身のストレスへとつながったと考える向きもある。ただ本人が主将引退を宣言した以上、受け入れるしかない。ベッカムの主将引退で、1番動揺しているのはFAかもしれない。(春日洋平通信員)
[2006年7月6日9時54分 紙面から]
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