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C・ロナウドに罵声!罵声!/準決勝

<準決勝:フランス1-0ポルトガル>◇5日◇ミュンヘン

 ポルトガルFWクリスティアーノ・ロナウド(21)がヒールのまま、初優勝への道を絶たれた。母国が40年ぶりに臨んだ準決勝フランス戦は、ボールを持つたびに容赦なくブーイングを浴びせられた。準々決勝イングランド戦でFWルーニーを退場に追い込んだ行動の余波は、スタンドにまで飛び火した。チーム最多タイ3本のシュートも実らず、0-1の完封負け。7日に発表されるベストヤングプレーヤー賞の有力候補だが、母国の悲願は果たせなかった。

 C・ロナウドはヒーローになれなかった。観客の反応はストレート。得意のドリブルで相手を抜き去っても、耳に届くのはブーイングの重低音だった。前半37分には右クロスに対してゴール前で倒れ込んでファウルをアピールしたが、主審に流されるとスタンドの罵声(ばせい)はひときわ大きくなった。

 「当たり前のこと。危ない選手と思われるからブーイングされただけだろう」と強がった。だが、それだけが理由ではない。イングランド戦で主審へのアピールでルーニーを挑発し、一発退場に追い込んだ。マンチェスターUの同僚への仕打ち、そして策略だったことを思わせるウインクが、英国での怒りを買った。この日駆けつけたわずかなイングランドサポーターが火付け役。非難の声は、フランスサポーター、地元ファンにまで伝染した。

 一夜明けた英メディアの紙面も辛らつだった。ミラー、ザ・サンなどが他国の試合としては珍しく裏面で場内の反応を伝えた。有名な応援歌「You aren,t singing anymore(もう歌を歌えない)」をもじり「You aren,t winking anymore(もうウインクできない)」と皮肉られた。

 対照的にプレーへの評価は高い。新設されたベストヤングプレーヤー賞の候補で暫定2位。前半39分には左サイドライン際から計5人を振り切り、シュートを放った。次世代のスーパースター候補であることは証明した。

 試合後は「Cry baby」の異名通り、号泣したかと思えば「見ていた人たちは、主審がちゃんとしていなかったのが分かっただろう。ポルトガルは小さい国なのでしょうがない」と毒づいた。マンチェスターの地元警察には自宅のパトロールを要請するなど心の休まる時は当分訪れそうにない。まずは3位決定戦で、そう快なプレーを見せるしかない。【広重竜太郎】

[2006年7月7日9時18分 紙面から]


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