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トニがセリエA得点王の意地を見せるか

 このままでは終われない。イタリアFWトニが、フランスのゴールをこじ開けにいく。1トップでの先発が確実。フランスのテュラム、ガラスの強力センターバック2人とどれだけ渡り合えるかが、勝敗のカギを握る。8日のフォーメーション練習でも、周囲との連係を確認し、万全の準備を整えた。練習後、報道陣の問いかけには一切答えず、緊張感を漂わせた。

 今大会は準々決勝ウクライナ戦での2得点だけ。全方位攻撃が特長のイタリアでは、チーム最多だが数字上はエースとしては物足りない。今季セリエAで31得点。47年ぶりの30発超えを記録した。194センチの高さに加えて、足元も柔らかい。万能型のストライカーは、まだすべてを出し切っていない。

 苦しんでいる分、婚約者のマルタ・チェッケットさんも、切なくてたまらない。「彼からの『来てくれ』という電話を待っている。決勝はスタンドで応援したいけど、私が行くことで彼に余計なプレッシャーをかけさせたくないから」。

 準決勝までテレビ観戦していた父ジャンカルロさんと母バレリアさんは、決勝に限っては会場を訪れる予定。愛する人たちはもちろん、イタリア中が、エースの1発を待っている。

[2006年7月9日8時34分 紙面から]


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