伝説の男になれるかペロッタ
1トップを機能させるために重要なのは、MFの飛び出しだ。FW1人だけではゴール前での枚数が足りない。今大会でイタリアのNO・1飛び出し男となっているのが、MFペロッタだ。同じローマのトッティとのコンビで、どんどんゴール前に顔を出していく。
「決勝まで来られただけでも最高だけど、さくらんぼを置き忘れないようにしたい」。イタリア人独特の表現で決意を示した。日本ではケーキの上に置かれる象徴的果実はいちごだが、イタリアではさくらんぼ。決勝で勝つことが、さくらんぼをケーキの上に置くこと、つまり「仕上げ」ということになる。
最近、40年前の決勝のヒーローとのつながりが取り上げられるようになった。イタリア人だが、出身地は英国のアシュトン・アンダーライン(マンチェスター近郊)の小さな町。アシュトンは66年大会で決勝史上唯一のハットトリックを決めたイングランド代表FWハーストの出身地。伝説的な存在に次いで、世界一になれるか注目されている。
5歳の時にイタリアに戻ったペロッタは「英国の記憶は鮮明ではないけど、地元の子どもたちとサッカーをしたことは覚えているよ」と話す。通っていたカトリックスクールでサッカーを始めたが、「監督は給食のおばちゃんだった」という。あまり自分のサッカーキャリアに関係のない場所が「ハースト」というキーワードを通じて「世界一」に結びつく。
対戦するフランスの元スーパースターであるプラティニ氏からは「ペロッタがどのクラブでプレーしているのか知らない」と言われた。世界的には無名かもしれないが、決勝ではスポットライトの当たる場所へ飛び出していく。
[2006年7月9日7時47分 紙面から]
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