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代役マテラッツィが主役に/決勝

スパイクを手にサポーター席にアピールするマテラッツィ(撮影・宇治久裕)
スパイクを手にサポーター席にアピールするマテラッツィ(撮影・宇治久裕)

<決勝戦:イタリア1-1(PK5-3)フランス>◇9日◇ベルリン

 イタリアDFマテラッツィが、良くも悪くも決勝の劇場のスポットライトを浴び続けた。開始わずか7分でMFマルダを倒してPKを献上。一生の汚点…と思いきや前半19分、右CKに対しMFビエラの左肩をつかんでジャンプを封じると、高い打点でチームトップタイとなる今大会2点目の同点ヘッドを決めた。延長後半5分にはMFジダンを言葉で挑発し一発退場に追い込み、最後はPK戦のキッカー2人目で成功。DFネスタの故障で代役を務めた男が、終わってみればちゃっかり主役の座に収まっていた。

 英雄ジダンを自分の世界に巻き込んだ。2年前のリーグ戦では欠場中にもかかわらず、相手選手に「下手くそ」とヤジを飛ばし続け、文句を言われた試合後には殴り返した。荒くれ者として有名。フランスのドメネク監督から「ジダンに何と言ったか分からないが、ピルロではなく彼こそがマン・オブ・ザ・マッチだろう」と皮肉られた。

 ピッチを離れれば、家族、仲間思いな一面もある。すね当てには子供たちの写真を張っている。「相手がすねを蹴飛ばしたらモチベーションが上がるからね」。宿舎でも常に輪の中にいて、盛り上げ役を務めてきた。

 勝っても負けても取材に応じるチーム屈指のおしゃべり男だが、この日は様子が違った。「チャオ」とひと言だけあいさつして立ち去った。優勝を完全には喜びきれない、複雑な思いが去来しているかのようだった。【広重竜太郎】

[2006年7月11日7時51分 紙面から]


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