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ドメネク監督「我々は負けてない」/決勝

<決勝戦:イタリア1-1(PK5-3)フランス>◇9日◇ベルリン

 フランスは運に見放された。1-1で突入したPK戦で、FWダビド・トレゼゲ(28=ユベントス)がクロスバーに当て、3-5で涙をのんだ。開始直後にFWアンリが脳振とうを起こし、MFジダンは一発退場。何かが狂い、悲運の結末に導かれていった。ジダンは現役引退、テュラム、マケレレら98年優勝組も代表を引退。レ・ブルーの輝かしい一時代が終わった。

 選手たちが去った後もフランスのドメネク監督は、歓喜のセレモニーに沸くイタリアの選手たちをジッと見つめていた。控室では退場したジダンが「孤独に1人で深い失望感の中に沈んでいた」(フランス・ラムールスポーツ大臣)。誰も予想しなかった悲劇がフランスを襲った。

 PK戦。フランス2人目のキッカー、FWトレゼゲのシュートはクロスバーをたたき、ボールの落下点はラインの外。00年欧州選手権決勝でイタリアを延長ゴールデンゴールで破ったヒーローのミスが、2度目の優勝を遠ざけた。「この責任は負うが、前を向いて生きていきたい」。ユベントスの同僚のイタリアMFカモラネージに抱きかかえられ、現実を受け入れた。

 開始直後から、不穏な空気は漂っていた。前半1分、FWアンリがカンナバロの左肩にアゴをぶつけ、脳振とう。ジダンのPKで先制したのもつかの間、同19分にはCKから屈強MFビエラが競り負けて同点を許した。そして、まさかのジダン退場。「我々は負けていない。PKは決着をつけるものだから、サッカーでは仕方がない」。ドメネク監督は強がったが、フランスは悪い流れにのみ込まれ、運にも見放された。

 W杯予選中にジダンに誘われ、ともに代表復帰したテュラム、マケレレも今大会限りで「レ・ブルー」から去る。GKバルテズを含め、98年W杯、00年欧州選手権で史上初めて連続優勝した最強メンバーの栄光の時代も終わりを告げた。

 「自分がチームを引っ張ったことを証明した」と胸を張るFWアンリは前を向いた。「運命はときに残酷だ。みんながっかりしているが、この負けにこだわることはないと思う」。ジダン世代が残した輝かしい足跡。フランスの新しい時代は、この悲劇から始まる。【西尾雅治】

[2006年7月11日8時2分 紙面から]


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