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ジダン頭突きの真相は母入院が関係か

 W杯ドイツ大会決勝でのフランス代表MFジネディーヌ・ジダン(34)の退場劇が、母マリカさんの緊急入院に起因するものだった可能性が浮上した。試合当日に母が病院に運ばれ、それを知らないイタリアDFマテラッツィから母を侮辱する発言を受けたことで、感情を抑えきれなくなったとみられている。ジダンの代理人を務めるアラン・ミリアシオ氏は10日夜(日本時間11日)、近日中にジダン自身が真相を話すことを明らかにした。

 決勝翌日に行われた10日のパリ市内での準優勝報告会に、ジダンは姿を見せた。大統領官邸エリゼ宮でシラク大統領に迎えられ、テラスから手を振ってコンコルド広場に集まった数万人のファンに応えた。終始、笑顔だった。

 一方で、頭突き退場劇の背景に関する報道は過熱している。フランス紙レキップは、ジダンの母マリカさんが決勝戦当日に故郷マルセイユの病院に緊急入院していたことを報じた。病状などは明らかにされていないが、母に対する心配が〝暴走〟への引き金となった可能性が浮上した。

 各国メディアがビデオでマテラッツィの唇の動きの読みとり調査を行い、発言は家族と人種差別に関するものだということで、ほぼ特定されてきた。「プッターナ(売春婦)」と「テロリスタ(テロリスト)」というイタリア語が、両方とも含まれるという。ジダンはイタリアで5年プレーしているため、イタリア語が理解できる。暴力による報復は否定されなければならないが、母が緊急入院した状況で「売春婦」という言葉を投げかけられたとしたら、感情的になってしまうのもうなずける。

 母には恩がある。14歳でカンヌのスカウトに見いだされたとき、マルセイユから離れることに父エスマイル氏は反対したが、母は賛同した。理由はカンヌ側が提示したホームステイという条件だった。「貧しいわが家では受けられない教育を受けさせてくれる。それだけでも、この子の将来のためになるはず」と送り出した。この母の決断がなければ今の自分がなかったことを知っている。気丈に送り出した母は、ジダンの姿が見えなくなると同時に3日3晩泣き続けたという。

 しかも、そのときの恩人であるカンヌ元スカウトのジャン・バロー氏が、決勝トーナメント直前に他界した。重なったニュースが、ジダンをナーバスにさせていたかもしれない。

 真相に関して、ジダンのミリアシオ代理人は「近日中に本人の口から語られることになる」と明らかにした。気持ちの整理がつき次第、口を開くという。それを待って、国際サッカー連盟(FIFA)も調査に乗り出す。世界中を巻き込むミステリーの謎解きは、もうしばらく続くことになる。

[2006年7月12日8時57分 紙面から]


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