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最速52秒とロスタイムに失点/親善試合

前半開始早々、先制点を奪われぼう然と立ちつくすGK川口
前半開始早々、先制点を奪われぼう然と立ちつくすGK川口

<国際親善試合・キリン杯:ブルガリア2-1日本>◇9日◇長居

 よもやの幕切れだった。逆転を期待した4万5000観衆の声援がため息に変わった。1-1で迎えた後半終了間際、DF加地が反則。FKからヤネフが蹴ったボールは、GK川口の横をあざ笑うかのようにワンバウンドしてゴール左へ飛び込んだ。「相手が尻を向けているときにファウルをした。ああいうファウルはしてはいけない」。ジーコ監督が悔やんだ反則が、試合を決めた。

 W杯へ向け高い授業料を払った。ジーコ監督は「本当に悪い展開だった。チャンスをつくり出しながら、点を取っておかないと最後にやられる。痛い目に遭った。取れるところで取っておかないといけないんだ」。前半開始52秒とジーコジャパン66戦目で最速のゴールを許した。GK川口は「23人(のW杯メンバー)とかあって、点を取りに行こうという人、守ろうという人、試合への入り方が最悪だった」。チームの方向性が定まらずに失点した。

 その後も3トップの相手に守備の不安を露呈。前半38、39分にはカウンターから、あわや失点というピンチも招いた。DF中沢は「どれだけ外にいっていいのか…」と中央か外か、どう相手をマークしていくのかという不安も口にした。

 一方、攻撃でも、20本と相手シュート8本の2・5倍を放ちながら、決定力のなさが響いた。0-1の後半16分、ジーコ監督がMF福西、DF田中に代え小野、小笠原の両MFを投入し、3バックから4バックに変更。同点に追い付いたが、勝負どころで力を発揮できなかった結果が、勝ち点0の厳しい現実だった。

 国際Aマッチデーでないため、このキリン杯に欧州組を招集できなかった。Jリーグの過密日程で練習も1日しかできなかった。この敗戦がW杯本番でなかったことも救い。自力Vの可能性はなくなったが、W杯前の国内最終戦となる13日のスコットランド戦(埼玉)で、W杯本番へ向け修正するチャンスはある。【岡本学】

[2006年5月10日9時52分 紙面から]


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