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ジーコ監督、スコットランド戦後23人決断

地元の子どもたちから花束をもらい笑顔を見せる巻
地元の子どもたちから花束をもらい笑顔を見せる巻

 ジーコ監督が23人目に「マキ」と発表した瞬間、「オーッ」と静まっていた会見場が沸き返った。考え抜いた上での決断。「(W杯メンバーの)名前をキッチリ出せる状態になったのは(13日キリン杯)スコットランド戦の後だった」。白い紙に名前を書き込みながら、通常の倍の66秒かけ、ゆっくり23人を発表した。

 「FWの核」と期待しながら両足首痛などで調子が上がらない久保と巻の争い。巻に関し「所属先で顕著な活躍をしていた。フィジカルの強さもあり、エリア内で仕事もできる。本来のFWの資質も持っている」と評価した。久保に対しても「彼のプレーは大好きだった」と能力も買っていたが、明暗を分けたのはコンディションだった。

 86年のメキシコ大会。ブラジル代表の柱として招集されたジーコは、大会前に痛めた左ひざの影響で満足にプレーできる状態ではなかった。「コンディション、身体的なものはだましきれない。私は苦い経験をしている。このチームでそれが起こってほしくないから完ぺきに戦えるメンバーを選出した」。強い気持ちとは裏腹に満足に戦えない歯がゆさを分かった上で、チームへの影響も考慮した。W杯で勝つため、優勝するために公平な目で選んだメンバーに「自信がある」と言った。

 就任当初から選手に「自由」を与えた。「チームに最良であると思うことを考え、自らアクションを起こさないと日本には進歩がない」。批判にさらされながらも就任から1393日間、ポリシーを貫いてきた。「23人を選出できて感激。メンバー発表が国民的な関心事になるなんて、15年前に来日した当時は想像できなかった」。W杯では日本という国のため、すべてを出して戦う。【岡本学】

[2006年5月16日8時50分 紙面から]


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