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W杯ジーコ日本1号狙う小野

会見を終え笑顔を見せる、左から三都主、小野、坪井の浦和勢
会見を終え笑顔を見せる、左から三都主、小野、坪井の浦和勢

 日本代表MF小野伸二(26=浦和)がW杯でもジーコジャパン1号を狙う。15日のW杯メンバー発表で、3大会連続で選出された。ジーコ体制発足後、初ゴールと100ゴール目をマークするなど、節目の得点でその名を刻み込んできた。ベストコンディションを自認する3回目の大舞台で、チームに勝利をもたらすメモリアル弾を決める。

 半信半疑だった。周囲からみれば3大会連続の選出は揺るぎない状況。それでも、小野は平常心ではいられなかった。事前に坪井と示し合わせ、クラブハウスに集合。「入らなかったらトレーニングしなきゃと思って」とウエアに着替えて、テレビ中継を見守った。中田英に続き、その名を呼ばれ、ようやく緊張感から解放された。

 出場が決まると野心が芽生えてきた。「メモリアルゴール? W杯は特別だしそこでのゴールは歴史に残る」。02年10月のジャマイカ戦でジーコジャパンの初得点を決め、今年2月のインド戦では通算100得点目を飾るなど節目に強い。目指すはジーコジャパンのW杯ドイツ大会第1号だ。

 少年時代から小野にとってのヒーローはマラドーナ。だが神の手ゴールや5人抜きゴールを上回る印象として残っているのは、02年大会での稲本のゴールだった。日本に初勝ち点(ベルギー戦)と初勝利(ロシア戦)をもたらした2点に「点を取ればヒーローだし、うらやましく感じる」と本音をのぞかせる。

 記録にも記憶にも残るゴールを決められる予感がある。チーム最年少の18歳で出場した98年W杯は11分間しかピッチに立てなかった。02年W杯は大会前の虫垂炎に苦しめられた。3回目のドイツ大会は「初めてベストのコンディションで臨める」と自信がある。小笠原、福西らとの中盤の先発争いに打ち勝つことが先決だが、キリン杯2戦でも好調ぶりをアピールしている。

 この4年間、宮本、中田英が精神的支柱となってきたが小野もリーダー役を買って出る。「トレーニング前のリフティングとかでもチームを明るくすることも求められている。リーダーシップを取っていきたい」。この先のW杯は視界に入っていない。「自分にとっては最後(のW杯)となるかもしれない。1回1回を後悔したくない」。強い決意で、歴史に名を刻むゴールを狙う。【広重竜太郎】

[2006年5月16日8時47分 紙面から]


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