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柳沢フルメニュー完全復活アピール

明るい表情でダッシュを繰り返す、柳沢(左)、稲本(撮影・宇治久裕)
明るい表情でダッシュを繰り返す、柳沢(左)、稲本(撮影・宇治久裕)

 右足骨折で戦列を離れていた日本代表FW柳沢敦(28=鹿島)が18日、「完全合流」でW杯への再スタートを切った。この日から始まった国内最終合宿の練習で、ほかの選手と同じフィジカル強化のメニューを消化。故障の影響が不安視されていたが、約3カ月ぶりとなった代表復帰の初日でフルメニューをこなし、復活ぶりを印象付けた。

 全身から吹き出す大粒の汗が、柳沢にはうれしかった。顔は真っ赤に火照り、のども渇く。計3時間半に及ぶ走り込みを終えると、ペットボトルの水をあふれんばかりに大きく開けた口へ流し込んだ。「足は問題ない。大丈夫」。2月28日の親善試合、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦以来約3カ月ぶりの代表合宿で、初日からフルメニュー。完全復活への確かな1歩だった。

 3月25日の千葉戦で負傷し「右第5中足骨(ちゅそっこつ)骨折」と診断された。手術と長期間のリハビリを経て、所属クラブの練習ではミニゲームに参加するほど回復。この日は「ついて行こうと思っていた」とMF稲本に並走し、自分の状態を確かめた。走り込みの最中でも笑顔で選手と会話する余裕もあった。「鹿島でもこれぐらい(の調整は)やってたんだから」。故障後は実戦から遠ざかっているため、「本当に大丈夫か」とW杯メンバー入りを疑問視する声があるのも事実。元気な姿を合宿初日から披露し、周囲の不安を一掃してみせた。

 国際Aマッチ通算55試合17得点の実績は、FW陣の中で群を抜く。復調を期待して代表入りさせてくれたジーコ監督のためにも「ドイツで結果を出すことが一番」と気持ちは本番を見据えている。大会前に故障した国内外の多くの選手が、再発を恐れてスパイクに緩衝材を入れるなど工夫するが、柳沢は「そういうことは考えていないですね」と話す。もともと足元の感覚を大事にするタイプ。故障前と変わらない状態に戻すという決意の表れだった。

 次の目標は実戦復帰。ジーコ監督はドイツ入り後のテストマッチ2試合で試す方針だが、国内合宿期間中に練習試合も予定されている。「コンディションを整えて、これからチームと1つになればいい」という柳沢。完全復活へ向けて走りだした。【山下健二郎】

[2006年5月19日8時52分 紙面から]


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