ベートーベン像に日本代表ユニホーム?

- ボン市内にあるベートーベンの像(撮影・蔦林史峰)
ボン生まれの楽聖ベートーベンが、ジーコジャパンのサポーターになる!? 旧西ドイツの首都だったボンでW杯ドイツ大会(6月9日開幕)へ向けた合宿を行う日本代表。その文化都市の中心街ミュンスター広場に立つベートーベン像に、日本代表のユニホームを着せる仰天プランが進行していることが30日、分かった。同広場ではW杯のパブリックビューイングが開催されることになっており、実現すれば「SAMURAI BLUE」のユニホームを着たベートーベンが日本代表の「運命」を見守ることになる。
ジーコジャパンのサポーターに、世界的に知られる「超大物」が加わる可能性が出てきた。日本代表がベースキャンプを張るボン生まれで「運命」「第九」などの作曲で日本で愛されるベートーベンが、その人。中心街ミュンスター広場にある「ベートーベンの像」に日本代表のユニホームを着せるプランが、着々と進行していることが分かった。
日本協会関係者は「オーストラリア戦の直前に、着せられるよう準備しています」と明かす。既にボン市へも打診済みで「それは面白いアイデア」と賛同を得ているという。大会期間中、ボン市では「べートーベンの像」があるミュンスター広場で、全試合のパブリックビューイングを開催する。ベートーベン像が見守る中で、日本代表がオーストラリア、クロアチア、ブラジルと試合をする、何ともユニークな光景が見られる可能性がある。
もちろん実現には、クリアすべき問題もある。左手に五線譜、右手にペンを持つ「ベートーベンの像」は身長が約250センチ。その下の台座を入れると約5メートルの高さになる。「ピッタリのユニホームがあるか。あまりブカブカでは格好が悪いですからね」と日本協会関係者。さらにボン市民、ドイツ国民、そしてベートーベンを愛する世界中の人々の感情も考慮しなければならない。この像は1845年、ベートーベンの生誕75年を祝って建てられたもので、ボン市民のシンボルでもある。歓迎する人ばかりならいいが、反発する人が出る可能性もあり、実現に向けて慎重になっているのも事実だ。
それでも、W杯会場でないボンでジーコジャパンへのサポートムードを高める絶好の企画。ジーコジャパンにもこれ以上ない援軍にもなる。日本協会関係者は「何とか実現にこぎつけたい」と言う。べートーベンが22歳までを過ごし、数々の遺品が展示される「ベートーベンの家」もあるボン。楽聖ベートーベンがジーコジャパンのサポーターとして「(W杯で)世界を驚かす」(ジーコ監督)という日本代表の運命を見届けるかもしれない。
[2006年5月31日8時28分 紙面から]
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