ジーコ日本練習再開、長所=速攻を磨く

- あまりの寒さに防寒上着に手袋スタイルで指示を出すジーコ監督
ジーコジャパンが攻撃サッカーをさらに磨き上げる。日本代表は1日、親善試合マルタ戦(4日、デュッセルドルフ)へ向け、本格的な練習を再開した。午前練習では3チームに分かれ、ピッチ半面を使ったミニゲームを実施。前線からのプレス、素早い攻守の切り替え、細かいパス回し、速攻というドイツ戦で通用した日本の持ち味をさらに磨いた。1次リーグの対戦国が日本を警戒する中、その警戒の上をいく。
マルタ戦へ、そしてW杯本大会へ、ジーコ監督がまず着手したのは攻撃のバージョンアップだった。ドイツ戦ではセットプレーから2失点。本格的に練習を再開したこの日午前に、守備の確認を選択する手もあっただろう。しかしジーコ監督は、ドイツ戦で手応えをつかんだ攻撃をさらに磨く練習を行った。
ウオーミングアップの後、GKを含めて20選手プラス1人のスタッフを3つにチーム分け。ピッチ半面の両タッチラインにゴールを置き、ミニゲームを実施した。宮本は「この間の試合で良かったところを引き続きやっていこう、ということだと思う。イメージとしていいシーンがあった。それをみんなが持ち続けていくことが大事」。ピッチ半面のさらに半面で6人ずつのフィールド選手が攻守に分かれ、激しくボールを奪い合う。攻撃側は得点すれば勝利、守備側はボールを奪って中央まで持ち込めば勝利というゲームで約26分間、3チームが入れ替わりながら激しい応酬を繰り返した。
5月30日のドイツ戦では前線からのプレス、細かいパス回し、攻守の素早い切り替え、速攻で何度もチャンスを生み出した。特に1点目は相手CKをクリアしてから約13秒でゴールへつなげた。W杯を勝ち抜いていく上で、これまでジーコジャパンが築いてきた攻撃パターンの1つが結果として表れた。この日の練習でも守備側の「青組」がGK楢崎から柳沢、中田英、中村とつないで中央へ運んで「赤組」に勝利。そのままプレーを続け、中村から小野、さらに中田英と渡って「黄組」相手にシュートに持ち込んだ。この間、10秒足らずだった。
対戦国は当然、日本の得意パターンを警戒してくる。それでも高原は「研究したからって、対応できるものではない。僕らがもっと伸びていけば見られても問題ない」と言い切る。ジーコジャパンは持ち味に磨きをかけ、対戦国の包囲網を切り裂く。【岡本学】
[2006年6月2日9時0分 紙面から]
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