「橋から飛び込み心配」地元紙/ビバW杯
日本人は川に飛び込む民族? 3日付のドイツ各紙が、ボン市がライン川への飛び込みを禁止したことを一斉に報じた。ボン・エクスプレス紙は「喜びのあまり水に飛び込むのはやめましょう! 禁止されています」と日本語のメッセージを掲載。ビルト紙は「橋から飛び込むバカなブルーサムライのファンがボンの心配事」との見出しで、普段はおとなしい性格の日本人も勝利とともにひょう変し、無謀なダイブをしかねないと伝えている。
ディークマン市長は1日の懇親会で日本の報道陣からサポーターのダイブについて聞かれ「流れが速くておぼれる可能性がある。禁止します」と宣言。ネタづくりに躍起? なメディアから初めて聞かされたのではなく、実は前々から把握していた。
02年W杯のトルコ戦後に大阪・道頓堀に約930人が飛び込んだ実績? などを情報として仕入れている。ボン市だけでなく、近郊のデュッセルドルフの内務省までもが対策について話し合っているという。
ただ、ライン川は道頓堀よりもきれいなようだ。市長は「水質はいい。サケも泳いでいるし、どんどんきれいになっている」と言う。5月31日夜に私が市主催の川下りに参加した時も、隣に座った移民局勤務のガンス氏が「20、30年前までは公害がひどかったが最近はきれいになった。私も昔は泳いだことがあるけどね」と目を細めて言った。ただ「日本人がダイブするかも」と聞くと「え?」と絶句はしていた。
見た目には川は茶色く濁っており、川に架かるケネディ橋から水面までは相当の距離がある。常人なら飛び込む勇気はわかないが、W杯勝利に酔いしれたサポーターの行動は常軌を逸する。地元警察広報は「誰かがダイブ禁止を日本人に訳すことを願っている」と切実に願っている。ちなみに市中心部にある噴水には何の対策も取られていなさそうだ。【広重竜太郎】
[2006年6月4日8時50分 紙面から]
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