ジーコ監督最後の課題「反則するな」

- ジーコ監督(手前)は別メニュー調整中の選手と練習場に姿を見せた
「反則するな」。日本代表のジーコ監督(53)が、最終調整に「最後の課題」を提示した。セットプレーの守備を可能な限り軽減するため「不必要な反則はしないことを確認する」と話した。さらにマルタ戦で出た精神面の緩みを引き締める。5日は休日返上でDF茂庭ら3選手の練習に姿を見せた。W杯初戦へ6日からいよいよ最後の仕上げに入る。
マルタ戦から一夜明けた5日午前、ジーコ監督はピッチにいた。加地、柳沢、茂庭の練習を見るため、自らの休日を返上した。「奥さんも(ボンに)いないし、自分にはサッカーしかないよ」。昨夜はマルタ戦後、宿舎へ戻って同時刻開始だったオーストラリア-オランダ戦を入念にビデオでチェック。6日からの最終調整の課題を洗い直した。
ジーコ監督が「最後の課題」に挙げたテーマは「反則をしない」だった。「相手は日本を研究してくる。サイドで反則を誘って、放り込んでくるだろう。だから反則をしないこと、相手が背を向けているときに不用意にいって反則を取られるケースがあるが、相手にバックパスさせればいい。不必要な反則はしないことを確認したい」。自分たちの首を絞める反則をしないことを徹底させる。
マルタ戦では4戦ぶりの勝利を挙げたが、内容はよくなかった。特に前半終了間際に3連続で決定機をつくられるなど、セットプレーから2失点したドイツ戦の課題も修正できなかった。当然、本番ではライバルも弱点を狙ってくる。残り1週間で修正するには、反則をなくしてセットプレーの守備を軽減することが得策だった。
さらにマルタ戦で緩んでいた精神面の立て直しも図る。中田英が「戦える雰囲気ができていない」と苦言を呈したように、1対1で絶対に負けないという精神的な強さ、走り負けないというタフさが欠けていた。ジーコ監督は試合直後のミーティングで「W杯は戦争だ」と気合を注入した。「このチームは勝ち点3が懸かるときに、これまで信頼に応えてきてくれた」。残り6日間、チームを信じて最後の仕上げに取りかかる。
[2006年6月6日10時7分 紙面から]
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