宮本がブラインドサッカー支援/ビバW杯
日本代表DF宮本恒靖(29=G大阪)が「もう1つのW杯」のために立ち上がった。視覚障害者によるブラインドサッカーの日本代表が、遠征費用を捻出(ねんしゅつ)できず今年11月の世界選手権(アルゼンチン)を辞退するかもしれないという。その窮状を知った宮本は、ボン合宿入り後、最初に更新した自身のホームページで協力を呼びかけた。
昨年8月、あるテレビ番組の企画でブラインドサッカーを知った。目隠しをして1人の少年と実際にプレー。ボールの中に鈴が入っており、その音で位置を判断し、相手がマークに来る足音、息づかいにも神経を集中しなければならない。
「1つのボールを追いかける原点を思い出させてくれた」。ブラインドサッカーの存在が心に残った。W杯ドイツ大会を前に、日本中が注目する時期だからこそ「もう1つの代表」の存在を知ってほしいという思いがあった。「カフェにフットサルコートができるんで、そこでも協力できたら」。今回のW杯前に、自らプロデュースしたフットボールパークは、宮本とファンとブラインドサッカーをつなぐ拠点にもなる。施設内に9日にオープンするコートの使用料の一部は日本視覚障害者サッカー協会(JBFA)に寄付する。
実姉の美佐子さんがJBFA会長を務める釜本邦茂日本協会副会長は「普段は、なかなか世間から注目されることもない。宮本選手がそうやって協力してくれるのはありがたいこと」と話す。同じ日本を代表する選手として、宮本はドイツのピッチからもエールを送る。【西尾雅治】
[2006年6月6日9時36分 紙面から]
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