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ジーコ日本が非“口”開、情報漏えい阻止

練習場に訪れたキューバチーム関係者と談笑するジーコ監督(撮影・蔦林史峰)
練習場に訪れたキューバチーム関係者と談笑するジーコ監督(撮影・蔦林史峰)

 ジーコジャパンが「厳戒態勢」に入った。1次リーグ初戦のオーストラリア戦(12日、カイザースラウテルン)まであと5日となった7日、選手、スタッフが一斉に対戦相手に関してのコメントを差し控えた。練習は通常通り公開され、取材対応も行ったが、オーストラリアのチーム、個人の長所や短所については「貝」になり、報道を通じた情報漏洩(ろうえい)をシャットアウト。W杯に向けていよいよ緊張感が高まってきた。

 これまで、ざっくばらんに初戦で対戦するオーストラリアについて話していたジーコジャパンが、一夜にして変ぼうした。オフ明けとなった前日6日にはFW高原が「ディフェンスがビドゥカにくさびを入れて、そこでボールをキープし、2列目から選手が飛び出してくる」など、オーストラリアの警戒すべき点を具体的にコメントしていた。しかし、この日になって選手、スタッフが一斉に対戦相手についての情報に口をつぐんだ。それを象徴していたのが、午前練習後に取材ゾーンで報道陣に対応したDF宮本だった。

--個人的に分析は進んでいるのか

 宮本 (DVDを)いろいろ見ているが、それは言わない方がいい。

--どういうところを見ている? 

 宮本 相手の攻撃パターン。それぞれの特徴。

--(分析結果を)言わないのはなぜ? 

 宮本 (相手に)知られたくないから。

 オーストラリアのテレビ局「チャンネル7」の取材にも「強くてタフでテクニックもある。自分たちも、それに対して戦う準備がある。オーストラリア戦は日本にとって一番、重要な試合だ。ポイント(勝ち点)を取りたい」とコメント。だが「どういう点が強いのか」という具体的な質問には「それは言えない」と口を閉ざした。情報漏洩を明らかに警戒していた。

 チームスタッフは「皆さんが、オーストラリア個々の特徴を(選手、スタッフに)聞いて報道したら、相手もそれを見るでしょ」。オーストラリアに対してジーコジャパンがどのように考えているのか、相手のウィークポイント、さらに警戒すべき点など、相手に伝わることを恐れた。DF三都主に至っては、情報漏れを計算し、あえて相手を油断させるようなコメントまで口にした。「左右どっちのサイドが崩しやすい? どちらも難しいですね。点は入らないんじゃないですか、と書いておいてください」と冗談まで飛ばした。

 マルタ戦が行われた4日、ボン市内のホテルに戻ったジーコ監督は、スタッフとともに同日のオランダ-オーストラリア戦のビデオをチェックしている。「研究は(昨年12月の)抽選でオーストラリアと当たった瞬間から、ずっとやってきている。最も警戒する選手? それは言わない」と指揮官も口を閉ざした。練習は公開、取材対応も行うなど、表面的にはいつもと変わらないように見えるジーコジャパンが、本番へ向けて「厳戒態勢」に入った。

[2006年6月8日8時42分 紙面から]


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